Perfect Crime (ページ15)

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-you side-

仕事を終えて1度帰宅した私は

ウォークインクローゼットで悩んでいた。

何を着ていくべきか。

どんな印象を与えるのが1番いいか。

意外だと言われた、可愛らしい感じで行くのか

印象通りの大人っぽい感じで行くのか

～♪～♪

電話？

『はい』

？｢あ、泪？｣

『隆二。どうしたの？』

隆｢いや、今日は邪魔が入っちゃったから｣

『あぁ。確かにw』

隆｢ご飯にでも誘われた？｣

『隆二さんご名答。』

隆｢やっと会えたんだw｣

『えぇ。視界に入るのに4年もかかってしまったわ。』

隆｢でも、これからなんでしょう？｣

『そうね。まずは思い出してもらわないと…』

隆｢覚えてなかったのか｣

『まぁ。目を隠してるからねw』

隆｢確かに印象は変わるけど、それだけで？｣

『それだけでわからなくなるくらいの存在だったのよ。きっと。』

隆｢そんな奴、忘れちゃえばいいのに…｣

『ほんとよねw』

私だって忘れたかったですよ

忘れられるなら

でも、何かに縋りついていないと

私は立ってはいられない…

隆｢…は………じゃ………んね。｣

『ごめんなさい隆二、聞き取れなかった』

隆｢いや、あの頃よりも、会う度に綺麗になっていくなって思って。｣

『それは良かった』

隆｢それで？俺とのご飯はいつにしよっか？｣

『なるべく合わせるわよ』

隆｢んー、そしたら来週だな。水曜とか！｣

『水曜だと…大丈夫』

隆｢裸眼で来てねw久々に見たいから。｣

『わかったw 楽しみにしてる。』

隆｢はーい。またね。｣

『お疲れ様です。』

隆二とご飯か…

あの人といるのは楽なんだよな。

そんな事を思いながら準備をした。

ワンピースに髪の毛をアップにした私は

メイクは少し可愛らしくする。

どちらか決められないなら、どちらの印象も与えてくればいい。

なんで思いつかなかったんだろう？

いつも通りの事なのに…

コートを羽織り、自分に呆れながら

私は家を出た。