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彼の後に続いて、空中へ上がる。1体踏み台に使わせてもらったが、”行動不能”にはなっていないので、手を出したことにはならない…はずだ。
「死ねコラデカブツ！！」
＜BOOM!!!!＞
容赦ない口撃と爆破。予想通り、その装甲にしっかりと穴が開く。
入れ替わるように、大型敵の頭頂部に向かって跳躍する。
「ありがとうございます」
「貸し1だ」
空中でのすれ違いざまに短く言葉を交わして、大型敵の内部へ飛び込んだ。
内部には火花を散らす配線とコンピュータ。
全身の駆動をここで管理しているのか、おびただしい数の配線がコンピュータに繋がっていた。
「脚に繋がっているものだけでもと思っていたけれど…これならすべて抜いてしまうほうが楽ね」
どれがどこに繋がっているか判断している時間もないため、とりあえず片っ端から配線を外していく。
あらかた引き抜き、最後にコンピュータに蹴りを入れる。
これで止まってくれるはず。
爆発の危険がないこともないので、足早に脱出する。
外に出れば、中途半端な高さに上げたままの腕と、ギシギシと音をさせながら動きが鈍っていく大型敵。
うまくいったようだった。
大型敵の腕の上に着地し、辺りを見回す。
爆発音以外の喧騒が聞こえるのは遠くから。
やはり、この大型敵の出現と同時に、おおよその受験生は安全圏まで避難したようだった。
試験終了時刻まで幾ばくもないだろうというところで、視界の端に、Pを持つ敵を捉える。
「…ボーダーラインがわからない以上、取れるなら取っておいたほうがいいかしら？」
鉄の装甲を踏み込み、目当ての敵へまっすぐに跳ぶ。そのまま、敵を鉄くずへ還し―――
「「…」」
…還したところで、ちょうど影になっていて見えなかった受験生の方と目が合う。
濃い隈で縁取られた双眸から、驚愕と諦観、そして羨望の眼差しを向けられていた。
次の瞬間には、私が踏み台にした大型敵の腕が落ちる音と、試験終了を告げる声が、模擬市街地にこだました。
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
