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どうする？どうすれば、あの大型敵を止められる？
倒したところで、所詮は0P。私の利益にはならない…けれど。
“市街地演習”
ただ戦うだけではない、わざわざ市街地を想定した演習。ヒーロー育成機関最高峰の入試だ、何かPとは別のものが仕掛けられていてもおかしくはないだろう。
それに―――この力は、誰かのために使うと決めたのだから。
「(今が、そのときでしょう)」
地上に降り、改めて大型敵に向き直る。
「私だけじゃ、倒すのは難しいわね…」
オールマイトほどのパワーがなければ、あの大型敵は倒れないだろう。
脚を狙えば倒れないこともないかもしれないが、それではこの「街」や受験生に対する二次被害が大きい。
背後に迫る1Pを裏拳で沈めつつ、考えを巡らせる。
「…中のコンピュータを破壊すれば、停まるかしら」
私の力押しで、あの装甲は破れるだろうか。
＜…BOOM……＞
「爆発音…？」
Pを持つ敵を破壊しても、響くような爆発は怒らなかった。
ならこの音は、誰かの個性？
爆発を起こすことができる個性ならば。頭頂部の装甲に穴をあけてもらえれば、あるいは。
耳と目を頼りに、爆心を探す。道中襲ってくる敵は、もれなく破壊だ。
「…いた、」
ひたすらに爆破で敵を迎撃していたのは、スタートで私と同時に飛び出した方だった。
「…っすみません！！」
彼に群がる敵の1体を壊し、こちらに注意を向けさせる。…スタート地点でも思ったけれど、顔つき(特に目元)がヴィランのそれである。
「ああ゛！？人の獲物横取りしてんじゃねぇよ！！！」
＜BOM!!!＞
威嚇だろうか、こちらに向かって爆破を起こされた。
…この威力なら。
「あなたに、お願いがあって」
「…はぁ？」
「あの大型敵の頭頂部の装甲に、穴をあけてほしいんです」
「意味ねェだろ、0Pに」
「内部を破壊してあれを止めたいんですが、私では装甲を剥がすのには力不足で…あなたの個性なら、可能でしょう？」
話をするのも聞くのも、お互い背中を向けて、寄ってくる敵を倒しながら。
敵を捉えていた赤く鋭い目が、私へ向いた。
「そう言っといて、こいつらのP総取りする気じゃねぇよな？」
「了承いただければ、あとは手を出しませんよ」
私の返事を聞くと、彼は爆破を利用して、空中へ跳び上がる。
残り時間、1分15秒。
交渉成立だ。
＊＊＊＊
口調とキャラがつかめず難産でしたお許しください。
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
