19：実技 ページ21
夏季休業が終わってからは、海浜公園まで走る時間はなく、緑谷さんとはスマホのチャットアプリでたまに近況報告をし合う程度。
一時オーバーワークになったらしいが、その後もトレーニングプランの調整をしてゴミ掃除と体力作りは続けていると聞いた。
そして今日、雄英高校入試当日。
すっかりゴミが片付けられ、水平線が見えるようになった砂浜の写真が送られてきた。
「ふぅ…」
一つ息を吐いて、リュックの中のジャージと運動靴、筆記用具、受験票をもう一度確認し、ローファーを履く。
模試はA判定。
鋼兄さんとは数日おきに組手をした。
日々のトレーニングは、勿論欠かさずに行った。
できることは、すべてやってきたつもりだ。
不意に、後ろから頭を撫でられる。…鋼兄さんだ。
「いつも通りやってこい、…応援している」
「…はい、行ってきます」
.
.
.
「…おはようございます、緑谷さん」
「あ、赤獅さんっ…おはよう、久しぶりだね」
雄英高校前で緑谷さんと再会した。
半年ほどは会っていなかっただろうか。制服で分かりにくいが、夏よりもさらに鍛えられたのが見て取れた。
「写真、見ましたよ。きれいな砂浜になりましたね」
「ありがとう…お、お互い頑張ろうね」
「ええ、頑張りましょう」
.
.
.
筆記試験が終わり、いよいよ実技試験。
大きな講堂のような場所に集められ、前方のステージには、髪を立ててサングラスをかけた…プロヒーロー・プレゼントマイク。
『今日は俺のライヴにようこそー！！！エヴィバディセイヘイ！！！』
予想より音量が大きかったので、少し顔をしかめてしまった。周りは平然としていたので、自分の聴力のせいかと思い至る。
配布されたプリントに沿って試験の説明がされていく。
…なるほど、ポイント制。
合否のボーダーラインは分からないので、周りを見つつ、できるだけ多く取れるように動くのが最適か。
「ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…」
「？」
質問した眼鏡の方の発言で気づいたが、呟いていた声は緑谷さんだったようだ…過ぎた緊張をしてないといいけれど。
『…"Plus Ultra"！！それでは皆、良い受難を！！』
…さて、本番だ。今までの積み重ねを、結果に変えなければ。
＊＊＊＊
めっちゃ空いた…めっちゃ飛んだ…すみません…
筆記試験いつやってるかわからなかったんですが、国公立、面接の代わりに実技…と考えて同じ日程にしました。
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
