【歌い手】車椅子歌い手3【男主】

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まふまふside



ま「そらるさん！！」



そ「まふまふ！」



そらるさんの額にはタクシーに乗っていたのにも関わらず、汗が垂れていた


それほど急いで来てくれたことが分かる



そ「はい、これ。お前のギター持ってきた」



ま「あ、ありがとうこざいます」



持ち運び用のギターケースを開けるといつも僕が、曲を作る時に使っているギターが入っていた



そ「曲作る時、いつもそれ使ってるからそれかなって思ったんだけど…」



ま「はい！ありがとうこざいます」



そ「そうか……」



2人の間に微妙な空気が流れる



きっとそらるさんは僕に聞きたいことがたくさんあるのだろう



でも聞きずらいから聞けない



僕から話さないと…



ま「あの、なんでギターを持って来てもらったかと言うと」


そ「……」



ま「Aが倒れたんです。さっき手術もして…」



そ「じゃあなんでギターがいるの？」



お医者さんに怒られたように、Aが曲作りをしたいからなんて言ったらそらるさんは…



そらるさんの黒い目が僕を見つめる



ま「あの、その、Aの曲作りを手伝いたいんです！本当は止めないといけないことは分かってるんです…でも、」



そ「そうか…まふがそう決めたならそうでいいよ。Aを助けてあげて」




僕の肩をポンと叩き、そう言った


そらるさんは優しく微笑んでいる




そのままそらるさんは後ろを向き、歩き始めた



そ「また、明日来るね。たくさんいても迷惑だろうし」



ま「はい！また明日！」




手を軽くあげたそらるさんはそのままタクシーに乗っていった

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