第123話 ページ35
私の体調もすっかり治り、久しぶりに平和な日々が戻ってきた。
しかし、それは私の周りだけのことで、世界のいたるところでは絶え間なく事件が巻き起こっている。
特にシンガポールでは、あの有名なマリーナベイ・サンズで殺人&爆発事件が発生したらしく、現地の警察はてんやわんや。
さらにはシンガポールの象徴とも言えるマーライオンが血を吐いたというニュースまで入ってきている。
これらの騒動があったが、シンガポールで開催される空手トーナメントは予定通り行われた。
この大会には園子ちゃんの彼氏の京極さんが出場していて、準決勝まで勝ち進んだと園子ちゃんから連絡があった。
さすがは400戦無敗の男。世界相手でも負け知らずなんだね。
ぜひとも生でみてみたかったな。一緒に行こうという誘いを断ったことを少し後悔している。
準決勝当日、試合が気になりながら仕事をしていると電話がかかってきた。蘭ちゃんからだった。もしかしたら京極さんが優勝したのかも。
『もしもし蘭ちゃん?どうしたの?』
蘭ちゃんからの返事はない。間違って拒否ボタン押しちゃった?いやそんなはずはない。
『ん?蘭ちゃん?おーい!』
京極「……あの…京極真です……」
『えっ、京極さん⁉試合はどうしたの?それよりこれ、蘭ちゃんの携帯だよね⁉』
電話の向こうから聞こえてきたのは蘭ちゃんではなく京極さんの声だった。少し元気がなく、落ち込んでいる様子。まさか負けたの?
京極「突然のお電話お許しください。Aさんに相談…というか、アドバイスをいただきたく思い、蘭さんに携帯をお借りしてお電話いたしました。」
『私に相談?何かあったの?』
シンガポールで何があったのかを京極さんから教えてもらった。素手でチンピラを全員倒したこともだけど、園子ちゃんが車に引かれて怪我をしたことにはかなり驚いた。
京極「それで、園子さん一人守れない自分には何かまだ欠けていると思い、出場を辞退しました。そのことで、その…園子さんと…」
『ケンカしちゃったんだね。』
京極「……」
図星だったようだ。
『園子ちゃんには何て言われたの?』
京極「隠し事ばかりとか部屋から出て行けとか、最後には、偽りだらけの男に守られたくないと言われました…」
園子ちゃんと京極さんは仲良かったし、シンガポールに来てまでケンカしてしまって、京極さんが落ち込むのも無理ない。
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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時