【名探偵コナン】諸伏家の嫁。３

第114話 ページ26

赤「ひとつ言い忘れていたが、博士に頼めばヒロ君のスマホに入っていたデータの修復ができるかもしれない。」


『ヒロのスマホのデータ？気になるけど人のスマホを覗き見るのはちょっと気が引ける。』


赤「ヒロ君のスマホには、もしかすると彼が独自で入手した組織の情報が入っているかもしれない。その情報をぜひFBIに提供してもらいたいんだが…」


諸「わかりました。それで組織壊滅に近づけるのなら喜んで協力しますよ。」


ヒロのスマホは家に保管してあるので、後日郵送で博士さんに送ることになった。博士さんにはお兄ちゃんから話をしてくれるらしい。


車に乗り込み、工藤優作大先生と有希子様に見送られながら工藤邸を後にした。(お兄ちゃんは変装してないから外には出られない)


『はぁ、まさかまた工藤優作大先生と有希子様にお会いできるなんて…生きててよかった…！』


お二人のサイン入りの本とDVDを抱きしめながら喜びが零れ落ちた。


諸「工藤ご夫妻とはいつからお知り合いなんですか？」


『あれは確か、私が怪盗キッドを逃がした日の夜にコナンくんの勧めで工藤邸に泊まらせてもらった時ですね。』


あの時の興奮は今でも覚えている。工藤優作大先生のお住いというだけでドキドキしてたのに、まさかのご本人様にお会いできて語彙力を無くしたんだよね。


『初めてデートした時の私の服覚えてますか？実はあの服、有希子様からプレゼントしていただいたものなんですよ。』


諸「さすがは元大女優、Aさんに似合う服をよくわかっていらっしゃる。と言っても、Aさんは何を着ても似合いますけど。」


またそんなことを言って私を照れさせる。高明さんはどれだけ私を照れさせたら気が済むんだろう。


諸「Aさんは本当に工藤ご夫妻の大ファンなんですね。サインをもらった時の表情が、シュークリームを食べている時と同じでしたよ。」


『お二人は、私の救世主みたいな存在ですから……』


諸「救世主？」


『あっ、いや、元から推理小説が好きだったので、工藤優作大先生の作品は私がイギリスにいた頃から読んでいましたし、先生がご結婚されるというニュースで有希子様のことも知ったんですよ。』


それで有希子様のことを調べていたら、美人で綺麗でスタイル抜群で日本では大女優だということを知って、いつしか有希子様は私の憧れの存在となった。


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“緋色の弾丸”楽しみですね。うちのヒロインも集結させたい…！

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