第107話 ページ19
有希子「いらっしゃい、Aちゃん!」
優作「久しぶりだね。そちらが例の婚約者の方かな?」
玄関で私たちを待っていたのはお兄ちゃんではなく、なんとなんと工藤優作大先生と有希子様だった。
『えっ、どうして?お二人は沖縄でサイン会のはずでは…?』
優「こっちで大きな狙撃事件があったから、心配になって今朝帰ってきたんだ。サイン会はちょうど昨日終わったからね。」
有「それにね、Aちゃんの婚約者が来るって秀ちゃんから聞いたから、私もぜひ会ってみたくなっちゃって。あ、私、工藤有希子でーす!よろしくね。」
有希子様は高明さんに挨拶をした。有希子様ほんとにかわいいしお綺麗!私より10歳も年上なんて思えないほどお若い!
諸「諸伏高明と申します。有名小説家の工藤優作先生と元女優の工藤有希子さんがAさんとお知り合いだったとは驚きです。」
有「私たちのこと知っててくれたのね、嬉しい!」
優「まぁ立ち話も何だし、上がって紅茶でも飲みながらゆっくりお話しませんかな?彼も交えて…」
家に上がらせてもらい、リビングに通してもらった。昨日も来たリビングには誰もおらず、お兄ちゃんの姿は見当たらない。
優「それでは、私は彼を呼んでくるとしよう。」
有「私は紅茶を淹れてくるから待っててね。」
お兄ちゃんを呼んでくるってことは、さっきインターフォンでしゃべった沖矢さんはお兄ちゃんじゃなかったのかな。
大きなテレビの前のソファに並んで座って待っている間、工藤ご夫妻にまたお会いできた興奮で昨日も来たのに部屋中をキョロキョロしてしまう。
そんな私とは違って、高明さんはキョロともせず真顔でただ一点をじっと見つめている。
『高明さん、もしかして緊張してますか?』
諸「ええ。太閤名人とお会いする時も緊張しましたが、今回お会いするAさんのお兄さんはFBIの方ですから、前回よりも緊張しています。」
私の兄は有名将棋棋士と日本人には馴染みのないFBI。そんな人たちに会って結婚の挨拶するのに緊張しないわけないよね。
高明さんの片手を取って両手で優しく握りしめた。
『大丈夫ですよ。お兄ちゃんは私以上に表情が変わらないし、あんまり笑わなくて仏頂面が多いですけど、すっごく優しくてかっこよくて頼りになる人なんです。』
赤井「仏頂面で悪かったな。」
声がした方を向くと、リビングの扉の前にお兄ちゃんが立っていた。
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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時