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第132話【服部平次と吸血鬼館】 ページ44

棺桶の中はやっぱり空っぽ。旦那様の姿はない。


気になるのは、蘭ちゃんたちの悲鳴を聞いて駆けつけた時に、棺桶の蓋がすぐには開かなかったこと。


少し経ってから蓋が開くようになったということは、蓋がロックされていた間に棺桶から出たとしか考えられない。


それならば、出られるのは棺桶の下からだけ。棺桶の中のシーツをめくってみると、底に引き戸が付いていた。やっぱりここから外に出たのか。


しかし、引き戸を開けても床のタイルがあるだけで、タイルに穴のようなものは見当たらない。


この旦那様の部屋の下にまた何か仕掛けがあるかもしれないから、旦那様の部屋を出て真下の部屋に向かった。


真下の部屋の鍵を開けていると、上の階から悲鳴が聞こえてきた。


また死体でも見たんだろうか。広い館のどこから悲鳴があがったのか探すのは面倒だから、コナンくんに電話をかけた。


『さっき悲鳴が聞こえたけど、また何かあったの?』


コ「家族写真を撮ってたら、旦那様が幽霊みたいに現れたらしいんだ。シャッターを押した蘭姉ちゃんと和葉姉ちゃんにしか見えてなかったようなんだけど。」


『旦那様が幽霊みたいに⁉詳しく聞きたいから蘭ちゃんに替わってくれる?』


コ「それが、二人とも吸血鬼のことを聞いてパニックになっちゃって、今は厨房でニンニク探してるよ。それより、A警部は今どこにいるの?」


『旦那様の部屋の真下の物置き。棺桶の底に引き戸があったから、もしかしたら棺桶から出られる隠し通路があるんじゃないかと思ってね。』


コ「さっすがA警部、仕事が早いね。これから服部と調べに行こうと思ってたところだったんだ。」


今、服部って言った?いつもは平次兄ちゃんって呼んでるのに。


『それじゃあ旦那様の部屋で平次君と待ってて。通路を見つけたら、たぶん旦那様の部屋で会えるはずだから。』


コ「うん、わかった。」


物置きを見て回っていると、リモコンが置いてある棚だけが少しずれているのを発見した。


これはよく映画とかで見る、棚の裏に秘密の部屋があるってやつかな。


棚を内側に動かしてみると、そこには上に続く細い階段があった。


棚に置いてあったリモコンを持って階段を登っていった。このまま行けば旦那様の部屋の棺桶に到達するはず。


途中、遠くで何かが爆発する音が聞こえたけど無視して登り続けた。

第133話【服部平次と吸血鬼館】→←第131話【服部平次と吸血鬼館】



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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時

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