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第110話 ページ22

すごい。あの穴の空いたスマホひとつからここまで推理するなんて、お兄ちゃんもびっくりして目が点になってるよ。


高明さんの推理力を見せつけられたお兄ちゃんは一瞬間抜けな顔になったものの、すぐにいつものポーカーフェイスに戻り、ソファに座った。


赤「(まさかここまで読んでいたとはな…)素晴らしい推理、感服しました。あなたの推理通り、彼は胸ポケットのスマホ越しに自分の心臓を自分で撃ちました。」


諸「やはりそうでしたか…景光は極秘任務中に命を落としたとAさんは言っていましたが、お兄様もその極秘任務に関わっているのですか?」


赤「はい。彼は公安の立場から、俺はFBIの立場からとある犯罪組織に潜入していました。」


組織についてとヒロの死に関して、それからお兄ちゃんが身を隠す理由についてを高明さんに説明した。もちろん降谷さんのことや私が公安であることは伏せて。


高明さんはヒロが公安で、組織に潜入していたこともわかっていたのか、話を聞いてもあまり驚かなかった。


諸「その組織のことを私に話してもいいのですか?」


赤「ヒロ君が組織に潜入していたので、あなたも組織と全くの無関係とは言えません。それに、Aと結婚するなら知っておくべきだと思いまして。」


私たち赤井家は17年も前から(当時は知らなかったけど)組織と対向してきた。偶然ヒロが組織に潜入して命を落としたことで、組織は赤井家と諸伏家の共通の敵と言える。


赤「それから、Aを組織から守ってもらいたいんです。」


『えっ、なんで?私は別に狙われてないよ?』


赤「狙われてはいないが目をつけられている。」


『それほぼ一緒じゃない⁉』


赤「Aまで危害が及ばないようFBIも細心の注意を払っていますが、A自身が組織に対向していくことがあるかもしれません。」


『そんなことしないって!私だって組織の恐ろしさは知ってる。だから高明さんは、私のことも組織のことも気にしなくていいですからね。』


再び手を握って高明さんににこっと笑いかけるも、高明さんは納得していない表情。


赤「A、諸伏君を組織に関わらせたくない気持ちはわかるが、それは俺も同じなんだ。大事な妹を組織に関わらせたくない。」


『じゃあ羽田浩司について調べるってやつはどうなるの?』


赤「あれはもういい。忘れろ。」


忘れろだって⁉最近は調べてないけど私がどれほど頑張って調べてきたか知らないでしょ。

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おひたし(プロフ) - ちー子さん» コメントありがとうございます。説明が不足して申し訳ありません。パスワードは半角小文字で英単語6文字を入力していただければ開くと思うのですが、どうしても開かない場合はまたご連絡ください。 (2019年12月15日 7時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
ちー子 - いつも楽しみに見てます。番外編のこと何ですがパスワードを入れても開かないですが、パスワードは入力の上のパスワードでいいんですよね。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: e1506e4f67 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - かずささん» コメントありがとうございます!私も諸伏警部が大好きで、諸伏警部の作品が少ないのでこの話を書き始めたんです。楽しんでいただけて私としても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!最近忙しいので、更新はもうしばらくお待ちください… (2019年11月28日 10時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 諸伏警部大好きです!あまり諸伏警部落ちの作品がないのでこの作品を読めてとても嬉しいです!!更新されるのが楽しみです!応援しています!頑張ってください!!! (2019年11月27日 0時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - おひたしさん» はい!これからも五月雨でよろしくお願いします! (2019年11月6日 19時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おひたし | 作成日時:2019年11月4日 14時

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