第48話 ページ4
本当の目的地は秀一兄さんがいる工藤邸。でも、降谷さんには赤井秀一＝沖矢昴は秘密らしいから、風見さんにも私と沖矢昴の関係を隠しておいた方がいい。
インターホンを鳴らしても返事がない。秀一兄さんに限ってもう寝てるなんてことはないよね。まだ夜の9時だよ。
秀一兄さんの所が無理ならホテルを探そうかと考えながらもう一度鳴らしてみた。
沖矢「…はい。」
『沖矢さん、私。ちょっと用があるから開けてほしいんだけど。』
沖「待ってろ。」
沖矢さんの声なのに口調が秀一兄さんになってたよ。カメラがあるから私だってわかるかもしれないけどちょっと危険だよ。
玄関の鍵がカチャッと開いた後、再びインターホンから沖矢さんの声が聞こえた。
沖「悪いが今、外には出られないんだ。鍵は開けたから勝手に入ってきてくれ。」
外には出られないということは、もう変装を解いているんだな。それならまた素の秀一兄さんに会える。
豪華な門をくぐり、玄関のドアを開けると、秀一兄さんが腕を組んで仁王立ちしていた。なんだか怒られそうな予感…
赤井「A、連絡もしないでいきなり訪ねてきて、一体何の用だ？」
『ごめんなさい…一晩泊めてもらいたくて…』
赤「宿は取ってなかったのか？」
『本当は今夜長野に帰る予定だったんだけど、車で来てることをすっかり忘れてお酒飲んじゃって…それで…』
赤「今から宿を取るより俺の所に泊まる方が楽だし安上がりだと考えた。」
『そんなことは…』
赤「A。今日は家主夫妻が不在だから良かったものの、連絡も無しに突然家に来るのはやめろ。いきなり来られては困る。」
『本当にごめんなさい…』
赤「それに、今夜長野に帰る予定だったのなら明日も仕事あるんだろ？それなのに酒を飲むなんて、警察としての自覚が足りてないんじゃないのか？」
『……』
秀一兄さんの言っていることは正しい。私が後先考えずにお酒なんか飲むからいけなかったんだ。
お酒を飲むこと以外にもストレス解消法はある。それよりなんでまた車の存在を忘れていたのだ私は！
でも、タダで泊まれるからという理由だけでここに来たんじゃない。秀一兄さんに言っておかないといけないこともある。
十数年ぶりに秀一兄さんから怒られた私はしゅんとしてしまった。今回のことは大いに反省している。
流れる沈黙を破るように、リビングのドアが開いた。工藤夫妻は不在のはずだし、他に誰かいるの？
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おひたし(プロフ) - 名無し65455号さん» ご心配ありがとうございます。私の地域は雨風が強いだけで被害はありませんでした。今日は台風一過でとてもいいお天気です。まだ台風の影響で被害が出ているようなので心配ですね。 (2019年10月13日 9時) (
レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - こんばんわ久しぶりで夏以来の更新で嬉しいですこちらの台風19号は被害大丈夫ですか？私も被害も有りませんが夜の10時すぎたいぶ落ち着いています。 (2019年10月12日 23時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - 架印�靴気�» やっぱり癖は抜けませんよね。私自身も長年茶道をやっていて、とある人に拭く癖を指摘されたことを参考にこの事件を作りました。 (2019年10月12日 18時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 高校生の時、茶道部に入っていた為か、出されたお茶碗の縁を指で拭く癖が私もついていて、ついついやってしまいます。 (2019年10月12日 16時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - 名無し65455号さん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてすごく嬉しいです！ (2019年10月4日 8時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おひたし | 作成日時：2019年8月20日 16時
