第68話 ページ24
世「彼女に全財産をはたいて貢いできたのに実は浮気されていて、そんな彼女に嫌気が差したっていうのが動機なのか。」
彼氏「ああそうだ。だからあいつが鴨に使っている茶道の作法を利用して殺してやったんだ。」
彼氏さんは立ち上がり、私を睨んで言った。
彼氏「この高飛車で小賢しい刑事がガキまで使って証拠見つけ出しやがって。お前さえいなけりゃバレてなかったのに。」
園「Aさんは高飛車じゃないし、小賢しくなんかないわよ！」
私の右横にいた園子ちゃんが大声で叫んだ。
園「Aさんは私にメイクしてくれたり、私が失言しちゃった時もフォローしてくれたりしてすっごく優しいし、事件があったらたとえ休暇中でも捜査に協力するほど真面目な人なんだから！」
彼氏「そんなこと知るかよ！お前もグチグチうるせぇんだよっ！」
突然、彼氏さんが園子ちゃんに殴りかかろうとした。危ないっと思い、咄嗟に右手で拳を受け止めた。
力ではどうしても負けてしまうので、相手を怯ませるために空いている左手を彼氏さんの目の前に突き出した。
『あんまり暴れると、罪が重くなるだけですよ。』
彼氏さんが驚いて力を抜いた隙に、後ろから大和警部が彼氏さんの腕をつかんで手錠をかけた。そして、今回の事件の犯人は所轄の刑事さんに連行されて行った。
京極「さっきの技はフィンガージャブ。あなたも截拳道をやっているんですか？」
『少しだけね。私は真純ちゃんの半分ほどの強さしかないけど。』
上「Aちゃんが截拳道ができて、それにあんなに強かったなんて知らなかったわ。」
諸「またひとつ、Aさんの魅力を知ることができましたね。」
魅力だなんて、高明さんから言われると嬉しくてにやけちゃう。
蘭「A警部もだけど、園子もすごいよ！犯人に反論するなんて。」
園「だってだって、仕事してるAさんすごくかっこよかったのに、あの男がバカにするんだもん。それでムカついて…」
園子ちゃんはわっと泣き出してしまった。ハンカチを渡して背中をさすってあげると少し落ち着いたみたい。
『園子ちゃん…ありがとう。』
コ「犯人も逮捕されたし、これで一件落着だね。」
世「いや、まだ謎は残ってるよ。」
真純ちゃんは低い声でそう言って、さっきと同じ怖い顔をして高明さんを睨み付けた。
世「なぁあんた、諸伏警部っていったよな？あんた、ちょっとA姉にだけ馴れ馴れしくないか？」
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おひたし(プロフ) - 名無し65455号さん» ご心配ありがとうございます。私の地域は雨風が強いだけで被害はありませんでした。今日は台風一過でとてもいいお天気です。まだ台風の影響で被害が出ているようなので心配ですね。 (2019年10月13日 9時) (
レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - こんばんわ久しぶりで夏以来の更新で嬉しいですこちらの台風19号は被害大丈夫ですか？私も被害も有りませんが夜の10時すぎたいぶ落ち着いています。 (2019年10月12日 23時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - 架印�靴気�» やっぱり癖は抜けませんよね。私自身も長年茶道をやっていて、とある人に拭く癖を指摘されたことを参考にこの事件を作りました。 (2019年10月12日 18時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 高校生の時、茶道部に入っていた為か、出されたお茶碗の縁を指で拭く癖が私もついていて、ついついやってしまいます。 (2019年10月12日 16時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - 名無し65455号さん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてすごく嬉しいです！ (2019年10月4日 8時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おひたし | 作成日時：2019年8月20日 16時
