第83話【異次元の狙撃手】 ページ39
蘭「あ、A警部！落ち着いたら連絡しようと思ってたところだったんです。」
『ありがとう、蘭ちゃん。』
病室に入ると、園子ちゃんと落ち込んだ様子のコナンくんがいた。もしかして自分を庇ったせいで真純ちゃんが撃たれたことを気にしてるのかな。
真純ちゃんはベッドで寝ている。まだ意識は戻らないようだ。蘭ちゃんの話では、命に別状はないらしい。本当に良かった。
コ「A警部、ごめんね…狙撃を防げなかっただけじゃなくて、世良の姉ちゃんまで…」
『気にしないで。真純ちゃんは生きてるし、狙撃を防ぐなんてやっぱり難しいことだから。コナンくんは無傷だったんだから、元気出して。』
コ「うん。」
頭を撫でてあげるとコナンくんは控えめに笑った。かわいいなぁ。中身が高校生とは思えないよ。
蘭「あ、そうだ。A警部、仕事は大丈夫なんですか？もし忙しかったら私達が世良ちゃんについてますけど。」
『大丈夫だよ。一課長には何も言わずに来ちゃったけど、たぶん高明さんたちが事情を話してくれてるだろうから。』
それからしばらくはこの事件を忘れるかのように蘭ちゃんたちと何気ない話をして過ごした。
夜になってきてそろそろご飯の時間なので、コンビニで食事を買ってくると言ってコナンくんを連れて病室を出た。
コ「何で僕を連れて行くの？」
『事件について聞きたいことがあってね。第4の狙撃地点に置いてあったサイコロの目は何だったか知ってる？』
コ「5だったよ。って、どうしてサイコロのこと知ってるの？あれはマスコミには公表してないはずじゃ…」
『美和子さんからこの事件の調査を手伝ってほしいって頼まれてね、事件の内容はだいたい知ってる。』
コ「そっか。実はFBIの協力で、第1の狙撃地点の映像を解析したんだ。そしたら犯人とは別の人物が写ってたんだ。」
『それって共犯者ってこと？それなら、犯人とハンターは元からグルで、ハンターを殺害したのはやっぱりハンター本人からの依頼だったってことか。』
コ「やっぱりって、気づいてたの？」
『第3の狙撃の時だけ一発外していたのが気になるって高明さんが言ったから、ハンター殺害を躊躇したのかなって思ったの。容疑者は二人ともハンターと関係が深いから、もしかしたら自ら殺してくれって頼んだ可能性もあるなぁってね。』
コ「A警部と諸伏警部はほんとに仲良しだね。」
『ん？今それ関係なくない？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おひたし(プロフ) - 名無し65455号さん» ご心配ありがとうございます。私の地域は雨風が強いだけで被害はありませんでした。今日は台風一過でとてもいいお天気です。まだ台風の影響で被害が出ているようなので心配ですね。 (2019年10月13日 9時) (
レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - こんばんわ久しぶりで夏以来の更新で嬉しいですこちらの台風19号は被害大丈夫ですか？私も被害も有りませんが夜の10時すぎたいぶ落ち着いています。 (2019年10月12日 23時) (レス) id: d7c3512a33 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - 架印�靴気�» やっぱり癖は抜けませんよね。私自身も長年茶道をやっていて、とある人に拭く癖を指摘されたことを参考にこの事件を作りました。 (2019年10月12日 18時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 高校生の時、茶道部に入っていた為か、出されたお茶碗の縁を指で拭く癖が私もついていて、ついついやってしまいます。 (2019年10月12日 16時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
おひたし(プロフ) - 名無し65455号さん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけてすごく嬉しいです！ (2019年10月4日 8時) (レス) id: c5b0a8f944 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おひたし | 作成日時：2019年8月20日 16時
