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『おはよう』
「･･･どこ行こうとしてんの、今日仕事無いよ」
『･･･条件無かったかのようにしないで』
「･･･俺頷いてない」
『ベッキョン、』
「やめろよ、それ･･･」
今度は腰を引き寄せられてベットに倒れ込む、そのままベクちゃんに包み込まれた。困るなあ、ベクちゃんこんな物分り悪かったっけ？結構引き摺るんだ、なんでそう言う可愛いところ、捨てちゃう前に見せてくれなかったの？
「好きだって言った･･･」
『うん』
「俺、ヌナとも終わったよ、」
『･･･聞きたくないんだけど』
「･･･じゃないとお前どっか行くじゃん」
『だって』
「捨てたからなんて言わせねえから、」
『ベッキョン』
「やめろ、ベクちゃんって呼べよ」
これじゃ埒が明かない。でもこんな風にベクちゃんにストレートに気持をぶつけられると久しぶりにドキドキしてしまう、そんなこと思ってる場合じゃない。曖昧にするつもりなんてないんだ。
『ハッキリ言っていい？』
「･･･うん」
『私はもう決めてるんだよ』
『私、都合のいい女じゃないよ』
『だから、ベッキョンももうやめて』
『お互い捨てて、それぞれ進もう。進む道が変わるなんてよくある事だよ』
「何それ･･･」
『決めたことだから』
「･･･」
『私はもう十分だよ、昨日愛してくれただけで。もうこれで全部スッキリした』
私を離さないベクちゃんの腕をやんわりはがす。これでまた好きだとか言われちゃったらどうしようか？なんならヨリにでも迎えに来てとわざと電話しようかな？
なんて、考えていると、次のベクちゃんの言葉に思わずえ？という声が出てしまう。
「･･･じゃあ、また好きになるのはいい？」
『･･･････････････え？』
「それぞれの道って言ったよな」
『え、うん』
「Aは俺との関係を終わらす道を選んだけど」
「それぞれの道を進んでいいんだったら」
「俺はもう一回お前のことをゼロから好きになるならいい？」
『･･･』
「また最初から好きになるのは俺の勝手でしょ？」
してやられた。ベクちゃんの言葉に何も返せないでいると、私のその表情を見て嬉しそうにベクちゃんが笑う。あ、だからそうやって笑うのやめてよ。
なんでそういうこと言うかなあ、何も言い返せないじゃん。
「無言は肯定な」
『ちょっと待って』
「嫌だ、Aが決めたなら俺も決めたから」
「好きだ」
捨てたはずの恋が、もう一度始まることなんてないのに。
続く (更新停止中)
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りん(プロフ) - 百川さん出来れば、消さないで欲しいです。思い出の物とその時の気持ちを捨てるって難しいですね… (2020年2月6日 20時) (
レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 仕方ないです。少なくとも、時間がかかりますね。アイドルが結婚これは、永遠の課題。 (2020年1月19日 20時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - すごく分かります！またお会いできることを願っております！ (2020年1月18日 23時) (レス) id: a54c710a34 (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - 来年の更新楽しみにしてます！ (2019年11月7日 1時) (レス) id: b8cc8aaaa6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - こんにちは。 来年まで楽しみにしています！ (2019年11月6日 8時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百川 | 作成日時：2019年4月14日 0時
