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「おはーす！」
『･･･？！え、どこここ』
「は？俺ん家」
『は』
「あ、ご心配なく〜手は出してませんし昨日ちゃんとAに許可もらってるからな俺！俺の家なのに！」
ああ、そうだ私あの後、
家がない、つまりは野宿？そんな事はさせねえ！とヨリが言うけど私はヨリの家は拒否。家見つかるまでホテル泊まるつもりでいたし。でもヨリがそれだとお金かかるから家見つかるまでなら俺の家にいろと。うん、うまい話だやっぱりヨリの家に行こう。
ああ、そうだそうだった。それで寄りの家に着いたら疲れてそのままヨリのベッドを奪って寝ちゃったんだっけ。
『いや、ごめん』
「俺はお前のおかげでソファーで寝たんだぞ」
『うん、ごめん』
「まあ！･･･寝顔可愛かったから良いけど」
『聞こえてんだよ変態』
「はっ？！」
どうしよう、なんかちょっと嬉しくなってしまった。久しぶりに朝から、こんなに誰かといることの温かさというかなんというか、心地よさというか。ヨリとだからかな？
ずっと、何度も隣にいない温もりを探してから目を覚ます朝だったからかな？
それにしても、心の軽さに、正直驚いていた。びっくりだ、こんなに楽になれるのか。やっと捨て終わった私の恋。いや、恋なんて言うのはおこがましい。こんなの恋でもなんでもなかったのかもしれない。
ふふ、自然と笑みが浮かぶ、今日の仕事はどんなしつこい男でも蹴散らせそう。あー、気分が良い。
昨日はあの後どうなったのかな？とか、ベクちゃん夜帰ったかな？とかもしかしたらまだあの女と居るのかな、とかそんな事を考えてみても全部もう関係ないことだから、と無視できる。うん、最高。
なんて、思っていたけど。
「うわっ！うわ、うわ〜･･･」
『なに？あ、私の携帯、ありがとう。充電しておいてくれたの･･･』
「電源ついた途端これってやば･･･」
『･････････めんどくさ』
「えっ！お前吹っ切れすぎて俺が戸惑うから」
『めんどくさいじゃん、こういうの』
電源の切れていた私の携帯を充電に繋げてくれたヨリが声を上げたと思えば。画面のついた携帯には昨日の夜からベクちゃんの連絡、連絡、連絡。
A？どういうこと、部屋なんでAのものないの？バイバイって何、どこに居るの、お願い返信して、返信しろよ、なあ、お願い、頼むよ
A
馬鹿みたい、ああ、ベクちゃん馬鹿みたいだね。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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りん(プロフ) - 百川さん出来れば、消さないで欲しいです。思い出の物とその時の気持ちを捨てるって難しいですね… (2020年2月6日 20時) (
レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 仕方ないです。少なくとも、時間がかかりますね。アイドルが結婚これは、永遠の課題。 (2020年1月19日 20時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - すごく分かります！またお会いできることを願っております！ (2020年1月18日 23時) (レス) id: a54c710a34 (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - 来年の更新楽しみにしてます！ (2019年11月7日 1時) (レス) id: b8cc8aaaa6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - こんにちは。 来年まで楽しみにしています！ (2019年11月6日 8時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百川 | 作成日時：2019年4月14日 0時
