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受付嬢に残業なんてそうそう無いから安定の定時上がり。控え室で服を着替えて帰る準備は万端。
今日のご飯はどうしよう、作るのめんどくさいなあ。インスタントでいいだろう。
どうせベクちゃんに作る必要は無いんだし。
そう思ってスーパーへ行く方向に会社を出ると目の前にぶつかったのは大きな影。いや、見覚えはありありだけど。
『･･････デカすぎて道の邪魔になるってある？』
「お疲れA！今日も男かわすの上手かったお前」
『どうも〜、で、邪魔』
「そうは言わず飲みに行くぞ付き合え〜エリートチャニョル様が奢ってやるから」
それは聞き捨てならない。ひとのお金で呑めるお酒なら何杯でも呑む。よし、呑みに行くなら食事も作ってくれたのが出てくるしその方がいい。それにやっぱり、
ベクちゃんは帰ってこないし。
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「げぷっ･･･俺もう無理･･･」
『よっわ！ヨリちゃん弱いでしゅね〜ヨシヨシ』
「ヨリちゃん吐いちゃうから介抱ちて･･･」
『黙れ酔ってないでしょ』
「あれバレた？」
そう言うとケロッとした顔でまたお酒を口に運ぶヨリ。うわあ、でも本当に強いよねお酒。
私も強い方だけど、これ以上呑んだら自分で家に帰れなくなりそうなので、烏龍茶を頼む。でもそれにヨリは顔を顰めた。
「はー？ダメダメ。呑めよ。」
『いや、野宿無理だから』
「何心配してんの？俺が送るから呑めよ」
『･･･は？それこそしなくていい』
「なんで？」
『家知られたくない』
「嘘つけ彼氏に見られたくないんだろ〜あ〜そうだったそうだったお前彼氏いるじゃん今家で待ってるんだろどーせ〜」
彼氏、家で待ってる、その言葉に固まる。
何時もならこんなヨリのからかいも直ぐに返していた私が何も言わない事にヨリが首を傾げる。
待ってないよ、彼氏なんて。浮気してるから。
その言葉を受付嬢スマイルで言ってやろうとも思ったけど、ヨリには何故か知られたくなったためかどうも言えなかった。
唯一言えたのは、やっぱり送ってくれ。という言葉だった。
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「急に酔いすぎ･･･」
『･･･んん〜』
「うわっ、おま！擦り付けんな！･･･くそっ」
「ほら！着いたぞ！お家でしゅよ〜！！」
『るっさい·····』
「鍵どこ？あ？あれ？空いちゃった」
『･･････は？』
空いた？なんで？
おかしいなあ、ベクちゃん帰ってこないと思ってたんだけど。
「･･････A？･･･と誰」
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りん(プロフ) - 百川さん出来れば、消さないで欲しいです。思い出の物とその時の気持ちを捨てるって難しいですね… (2020年2月6日 20時) (
レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 仕方ないです。少なくとも、時間がかかりますね。アイドルが結婚これは、永遠の課題。 (2020年1月19日 20時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
かおる(プロフ) - すごく分かります！またお会いできることを願っております！ (2020年1月18日 23時) (レス) id: a54c710a34 (このIDを非表示/違反報告)
志乃(プロフ) - 来年の更新楽しみにしてます！ (2019年11月7日 1時) (レス) id: b8cc8aaaa6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - こんにちは。 来年まで楽しみにしています！ (2019年11月6日 8時) (レス) id: c3cca9217a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百川 | 作成日時：2019年4月14日 0時
