Another trip over the wall[東京リベンジャーズ] (ページ9)

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Astonishing.2 ページ9

少々困ったことになった。

関わりあいになるのは避けたかったのに、それを状況は全力で妨害してくる。

普通に考えれば垂涎ものの状況だが、正直面倒なことになった。
一目だけ見て帰る、という私の計画の支障になりかねないのだ。

待てよ、同じクラスじゃなければ大丈夫か。全力で逃げればいい。
というかそもそも彼らは不良なんだから、ろくに学校には来ないだろう。
その上私は物語目線から見ればただのモブだ。関わり合いになりたくても彼らの眼中に私など入らない。

冷静になればそんなに深刻になることでは無い。そっと胸を撫で下ろす。

「やっぱり今日のA変だよ。さっきからずっと1人で考え事して。もう学校着いちゃったんだけど。」

「ごめんごめん。テストのことについて考えてた。」

暴走族の総長から逃げ回る手段を考えてましたとは言えない。
私は適当な嘘をついて誤魔化した。

「Aは頭良いもんな〜。羨ましいよ。」

「そんなことないよ…。」

「またまた〜。謙遜しなさんな。」

「だって私数学苦手だも〜ん………あ。」

「どうしたよ、A」

ふと、私は下駄箱の前で足を止めた。繰り返すようだが、私はこの世界について漫画で描写されてる以上のことを知らない。

つまりは、

「あのさ、私って…3年何組何番だっけ…」