Another trip over the wall[東京リベンジャーズ] (ページ7)

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Acceptance ページ7

確信が持てたからと言って、受け入れられるかと言えば話は別だ。

私は未だに混乱していた。

これは夢ではなくて、タイムリープでもなくて、読んでた漫画の世界へのトリップ。紛うことなき異常事態。

突然の異常事態にやるべき事は何か。
慌てる頭を必死に押さえつけて私は思考を回す。

何かのきっかけがあって私はこの世界に来てしまった。
だから帰ることができるとしたらそれにも何かトリガー的なものが必要なのだろう。

ここは、一旦冷静になってそれを探すことに務めるべきだ。

そして、折角来たのだから、たけみっちとドラケン、マイキーを生で見てみるべきだ。

ただし、影から見るだけ。
こういう状況に陥って喜び勇んでキャラに絡みに行く二次創作はよく見るが、何一つ分からないこの事態の中、命が危険に晒されかねないリスクを負うのは得策ではない。

相手が話の通じなさそうな暴走族なら尚更だ。

これからの方針をとりあえず定めて、私の心はようやく落ち着いた。

一息ついたところで、家のチャイムが鳴る。

「A〜。起〜きろ〜。学校に行くぞ〜」

しまった。ここまでの出来事が衝撃的すぎて、私はすっかり学校の存在を忘れていた。

慌てて着慣れない制服に袖を通し、物を適当にリュックサックに詰め込み、身だしなみを整えて玄関へと向かう。

玄関へと着いた途端、私を歓迎したのは後ろからの凄まじい殺気。

「A？なーに友達を待たせてるのかしら〜？」

私はこの日、2度目のお説教を食らってから学校へと出発した。