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ドラケンにマイキーの世話を任せ、私は部屋で着替えをする。
この作戦の鍵は、ドラケンが握っていると言っても過言ではない。むしろ、ドラケンが全てだ。
あれほど自由で、人の言うことを聞かないマイキーも、ドラケンが言えば聞いてくれる確率が10倍くらい跳ね上がる。それほどまでにマイキーのドラケンに対する信頼は厚い。
だから、私はそれを利用する。
例えそれが彼にとって気乗りすることではなくても、ドラケンが本気で諭せば、間違いなくマイキーはドラケンに従う。
ドラケンにマイキーをあの喧嘩賭博の場所へ引き摺って頂こうというのだ。
そのドラケンをどう説得するのか、という事に関しては、さほど問題じゃない。
ドラケンは不良の仁義を非常に大切にする男。
喧嘩賭博なんて物が東卍の名を使って行われてると知れば見逃す訳がない。
喧嘩賭博が行われているという事実を話すだけで十分だ。
一応、本当にゴネてどうしようもなくなった時の秘策は用意してある。
秘策を教科書と一緒にカバンに詰め込み、髪を纏め、私は玄関に待たせてある2人の元へ向かった。
「おせーよA」
玄関に着くと、完全に家に上がり込んだ状態のマイキー。
のそばで、申し訳なさそうにこちらをちらちら見ているドラケン。
想像以上にマイペースなマイキーに不安が募るが、とりあえずやってみるしかない。
「お待たせしましたー。じゃあ、行きますか。」
ミッションスタートだ。
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駅前でよく売ってるわらび餅(プロフ) - 作者の推しはマイキーとエマちゃんです。 (2021年9月4日 22時) (レス) id: d64e30d257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駅前で売っているわらび餅 | 作成日時:2021年8月24日 18時