Awesome lunch time ページ13
夢を見た。
白い空間。私の手元には、きなこ揚げパン。好物だ。
折角あるので、美味しく頂こう。
そう思った矢先、きなこ揚げパンが誰かに奪われる。
逃がすまい、と思ってきなこ揚げパンを持っていった手を強く掴んで、取り返そうとグイグイ引っ張る。
すると、そこにはマイキーが鬼のような表情で立っていた。
彼はきなこ揚げパンを持っていない方の手をグーにすると、思いっきり私に向かって振り下ろした。
「痛っだあああああ!」
あまりの痛さに、私はなりふり構わず大絶叫した。
そこで、目が覚めた。
夢にしては痛かったな、と思って顔を起こすと、そこには一緒に登校した友人が片手に給食のお盆、片手はしっかり握りしめた状態で立っていた。
「何給食の時間までぐっすり寝ちゃってるのよ」
「まさかとは思うけれど殴ったの?」
「だってA揺すっても起きないんだもん。殴るしかないわよ」
「ていうかもう給食の時間になっちゃったのか。クラスの皆起こしてくれなかったんだね…」
「お陰様でクラスの違う私が起こしに行くはめになりましたけどね!」
「ごめん、ありがとう。ところで今日のメニュー何?」
「A今日はホントに色々な事忘れるわね。前から楽しみにしてたくせに、今日のきなこ揚げパン。」
「きなこ揚げパン?正夢?」
「ほら、あんたの分の給食。机の上起きたいからとっとと教科書片付けなよ。」
寝起きの上手く頭が働かない状態で、私は机の上の教科書をリュックサックに突っ込む。
「なんか、本当に変だよ今日のA。疲れてるなら帰んなね。」
そう言って友人はお盆を机の上に置くと去っていった。
Awesome lunch time.2→←Awful moment
112人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
駅前でよく売ってるわらび餅(プロフ) - 作者の推しはマイキーとエマちゃんです。 (2021年9月4日 22時) (レス) id: d64e30d257 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:駅前で売っているわらび餅 | 作成日時:2021年8月24日 18時