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47:そういうこと ページ47

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ガラッと乱雑に開けられた扉。その瞬間、少しだけ張り詰めた空気が肌を刺した。





「夜蛾学長はしばらく来ないよ。嘘の予定(スケジュール)を伝えてあるからね」





潔高を脅して、だけどな。


緊張感の()の字も感じさせないくらいにドフッと音を立てながらソファへと腰掛け、足を組んで腕をソファの背にかけた悟。

『傲慢』
その言葉以外当てはまらないほど、目の前の相手を見下した態度。勿論ソレを隠す気は毛頭ない。



──よっぽどだな。
そんなことを思いながら、扉の前──恐らく京都高の生徒と思われる女子がいる場所から少し離れたところに立つ。





「その節はどーも」

「はて、その節とは」

「とぼけるなよジジィ。虎杖悠仁のことだ。保守派筆頭のアンタも一枚噛んでんだろ」





悟の言葉にじーさん──楽巌寺学長はため息をこぼした。

だが、少しも焦る素振りは見えない。それどころか惚けている。相変わらずだな。いや、むしろ昔よりらしく(・・・)なったか?





「やれやれ。最近の若者は敬語もろくに使えんのか」

「ハナから敬う気がねーんだよ。最近の老人は主語がデカくて参るよホント」

「ちょっと」





会話が途絶え、声のした方に顔を向ける。声の主は隣に立つ女子生徒だった。事前の連絡もなく押し掛けた俺達の行動に対して然るべきところに報告する、と。

悟は長話するつもりはないから勝手にしろと言った。おい待てよ。マジで訴えられたらどうすんだ。また面倒くせぇことになるだろーが。勘弁してくれよ。


だが、そんな俺の心中など気にも留めず、悟は再び口を開いた。





「昨晩、未登録の特級呪霊2体に襲われた」

「!それは災難じゃったの」

「勘違いすんなよ。僕にとっては町でアンケート取らされた位のハプニングさ」





……いや、なんだソレ、聞いてねぇぞ。

何最強感出してキメちゃってんの?カッコよくねぇよ。つーか昨晩って、もしかして悠仁を連れ出した日?領域展開教えるとかなんとかで瞬間移動してたやつ?いや、それにしても先に言えよ。ここに来るまでに言えよ、俺に。



「今ちょーっと虫の居所悪いんだよね」





「……そういうことかよ」





あー、もう。こういうところ、マジで、ホント。


思わず顔を覆った。





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朝茶(プロフ) - もぶさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとますます頑張れます!これからもよろしくお願いいたします!! (2022年9月19日 21時) (レス) @page20 id: 6d4df1d25a (このIDを非表示/違反報告)
もぶ(プロフ) - この作品すごい好きです!更新頑張って下さい!! (2022年9月19日 15時) (レス) @page19 id: 38a56b994f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無季 | 作成日時:2022年7月9日 21時

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