41：呼び方 ページ41
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「えっ、兄ちゃん呪霊の気配わかんねーの！？」
「おう。だから背後は無防備〜」
「軽すぎない？」
「大丈夫大丈夫。任務の時は術式で守ってるから」
「…兄ちゃんの術式ってどんなの？」
「んー、まぁいずれわかるよ。俺のは結構ヤバいやつだし…あ、でも今の悠仁なら大丈夫か。今度俺の任務ついてくるか？」
「いいの？」
「悟か潔高に言えば大丈夫だろ」
「テキトーじゃん」
2人で映画鑑賞しながら駄弁る。悠仁は呪術知識がほぼ皆無だから一から教えなきゃならない。俺の教師としての腕の見せ所だな。本当なら悟から教わる予定だったみたいだが、まぁ別にいいだろ。悟だし。つーか、もうほとんど教えちゃったし。
「そういや、もう"先生"って言わなくていーの？俺普通に兄ちゃんって呼んでるけど」
「呼びたい？」
「どっちでも」
「あ、そう。まぁいいや。高専の教師ってさぁ、教員免許いらねぇんだよ」
「そうなの！？」
「おう。だから俺的には別に先生って呼ばれなくてもいーんだわ。つーわけでオマエに任せる」
「そっかぁ…じゃあ兄ちゃんで！やっぱこっちのが呼びやすい！」
「ん。了解」
実を言うと全然気づかなかった。一応副担任だし教職の立場ではあるが、ほとんど教師らしいことをしてないせいかあんまり実感がないっていうか。
つーか、せっかく夜蛾さんが直談判してくれたのに今任務しかしてない気がするんだけど？何、ふざけてんの？上の差し金？馬鹿なの？
「はぁ…」
「どったの？あ、この映画つまんなかった？ゴメン！」
「いや、断じて違うから気にすんな。続き見よ」
「お、おう」
まぁ、任務を早く終わらせれば悠仁といられるかもだし暫く我慢するかな。あんまり騒いだらまた上が面倒くさくなるし。しばしの辛抱ってやつ。
「悠仁」
「ッ、五条先生！？用事は！？つーかデジャヴ！」
音もなく急に現れた悟。流石に俺もビビった。
なんでも、今から領域展開について教えるらしい。
あ、そういや教えるの忘れてたな。
「Aも来たい？」
「そろそろ眠いからパス」
「そ。じゃあね〜」
「えっ、ちょ、にい──」
シュンッ、と一瞬にして消えてしまった2人。
……成程。瞬間移動的なヤツまで習得したんだ。相変わらず化物だな。いや、むしろ昔より人間辞めてねぇか。キモいな。
ふと、気が緩んだせいか欠伸がこぼれ、睡魔が襲いかかる。
「…戻るか」
悠仁と話したからだろうか。
なんだか少し、体が軽い気がした。
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朝茶(プロフ) - もぶさん» ありがとうございます！そう言っていただけるとますます頑張れます！これからもよろしくお願いいたします！！ (2022年9月19日 21時) (
レス) @page20 id: 6d4df1d25a (このIDを非表示/違反報告)
もぶ(プロフ) - この作品すごい好きです！更新頑張って下さい！！ (2022年9月19日 15時) (レス) @page19 id: 38a56b994f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無季 | 作成日時：2022年7月9日 21時
