3 壱馬side ページ3
壱馬side
「いい加減起きないと、学校遅刻すんで〜。今日から高2やろ〜」
『…』
ほぼ目の開いていないAの手が伸びてきて
頭にぽんって置かれた
「?なに。早く起きて」
『…ふふ』
今度は2回ぽんぽんってされた
「……」
あぁ、これあれや。アラーム扱いされてるわ
「俺目覚まし時計ちゃうねんけど?」
肩を揺すりながらそういうと、布団の中でクスクスわらうA
『スヌーズの間隔狭いな』
「も〜起きてるんやったら早く着替えて。始業式行くで」
なんだかんだ俺が甘やかすから朝ごはん食べる時間もなくて
「パン落とすなよ」
『ふぁい』
おばさんから受け取ったトーストをAの口に突っ込んで自転車の後ろに乗せて走り出す
こんな日常がずっと続くと思ってた
ずっと続いて欲しいから、自分の気持ちは誰にも明かさない気でいたのに
今思えば、何で早く俺だけのものにしてなかったんやろって後悔しかない
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なぎさ(プロフ) - お話し読みました続きが気になりました頑張ってください (2022年12月8日 13時) (レス) @page9 id: 090abd2e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨夏 | 作成日時:2022年11月22日 18時