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慎side
『…で、お皿下げたらここに置く!』
「はい、わかりました」
初めてのバイト、受かるかどうかも分からず緊張しながら面接に行ったけど
店長からは履歴書渡して少し話したら「いつから来れるかな?」って言われて
応募した時点で俺の合格はもう決まっていたみたいで拍子抜けした
面接の時はじめて声をかけたフロアの人はAさんっていって
俺と同じ高校の2年生らしい
面接の数日後のバイト初日、緊張して頑張って覚えなきゃって
俺の教育係になったAさんの言うことを一生懸命メモに取る
『オーダーとったら、キッチンのひとに「おねがいしまーす」っていってここに伝票置いてね!』
「はい」
すると店長が奥から出てきて
「はは、なんか懐かしいなぁ」
「Aちゃんが初めてここに来た時も、そうやって眉間に皺寄せてメモ取ってたよ笑」
先輩の方を見るとさっきまではつらつと説明してくれてたのに
一気に顔を赤らめて店長にぷんすか怒っている
『ちょっと店長!今わたし頑張ってはじめての先輩やってるんですからそういう恥ずかしい話しないでくださいよ』
「…ふはっ笑」
なんだか可愛らしくて思わず吹き出してしまった
『!!……やっと笑顔になってくれたね!』
そう言って嬉しそうに満面の笑みでこっちを見るAさんに
ちょっとだけキュンとしてしまった
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なぎさ(プロフ) - お話し読みました続きが気になりました頑張ってください (2022年12月8日 13時) (レス) @page9 id: 090abd2e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨夏 | 作成日時:2022年11月22日 18時