Doctors-3JSB-GENE【４】

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剛典side







少しだけ布団を持ち上げて


作った隙間から手を差し込んで


まずは痛みを訴えていない上腹部から触診していく。




剛典「痛くない？大丈夫？」



「うん、だいじょうぶ」



指先を揃えて


クイクイと探るように触っていく。



剛典「分かった。今からお腹の下の方触るけど痛かったり、変な感じしたらすぐに教えてね」




手を下の方に移動させて、優しく押さえても


硬くもなっていないし、特に痛みが増す様子も見られない。




とすれば原因は何だろう。


これだけの身体症状を及ぼすもの.....




剛典「最後に胸の音だけ聞かせてね」



もうこれで診察は終了だと思っていたAは


布団の中で服を戻している。





剛典「胸元から入れるよ、そのままゆっくり深呼吸しててね」



顔の近くで再びしゃがみこんで


上から３つボタンを外した胸元に聴診器を差し込んだ。




剛典「おっと、ごめんね」



意図せず胸に触れてしまうと


Aは痛がる仕草を見せた。





剛典「はい、もういいよ。Aいま生理中？」



「........」



教えてくれないか....




剛典「大切なことだから教えて？」



「まだ。...でも、もうすぐだと思う....」





うーん

生理中ではないのにこの症状ってことは.....

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