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ページ30

玲於side








冷えた昼食を、温めなおした亜嵐くんは



それを持って俺の前に差し出すと



テーブルを挟んだ向かい側に座った。




大きな目が俺を捉えて離れない。




玲於「......なに?」




そんな視線に耐え切れず


スマホをいじったまま、声を投げかけた。




亜嵐「最近帰ってくるの遅くない?せめて23時までには帰れない?玲於はまだ中学生なんだよ」



玲於「大会近いから無理」



亜嵐「それは分かってるよ。でも遅いと補導されちゃうし」



玲於「もし俺が途中で抜けたらその空いたポジションはどうすんの?そんなの練習になんねーよ」



亜嵐「それはそうだけど.........」





練習抜けろなんて、出来るわけねーよ。



周りは年上ばっかりで


付いていくのにも精一杯なのに



俺一人、置いてかれる訳にはいかねぇ。





玲於「今日も帰り遅いから。連絡してこないで」



亜嵐「じゃぁせめてどこで練習してるか教えて」



玲於「なに、迎えに来るつもり?迷惑だって」




たとえ亜嵐くんだろうと、邪魔はされたくない。






玲於「昨日洗濯出したやつどこ?」



亜嵐「もう畳んで玲於の部屋に置いたよ。また着ていくつもり?あのトレーナー着ていくなら上着持っていきなよ、夜だと寒いからね」




亜嵐くんの優しさは十分に感じているけど



大会が近づく今、


体調が悪いなんて言ったら



夜の練習は確実に行かせてもらえない。





玲於「だったらクローゼットから上着出してて」




たとえ言いつけるような態度でも




亜嵐「じゃぁあのトレーナーに合うアウター探してくるよ」




嫌な顔一つせず、嬉しそうに上着を取りに行った。









ごめんなさい、亜嵐くん。







亜嵐くんがリビングから出て行ったのを確認して



薬が入っているボックスから



いくつか適当に薬を取り出して



無造作にポケットに隠した。

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美紀 - GENE大好きで涼太くんとあらんくんとれおくんよりのオールです最高です三代目は臣君と岩ちゃんと今市君寄りのオール担当です最高です (2019年3月11日 20時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
みやあ(プロフ) - EXTRAF719さん» コメントありがとうございます^^そう言ってもらえると本当に嬉しいです^^ (2019年3月3日 19時) (レス) id: ebdab1c73a (このIDを非表示/違反報告)
みやあ(プロフ) - めろさん» ありがとうございます^^part5までは何とか頑張りますね! (2019年3月3日 19時) (レス) id: ebdab1c73a (このIDを非表示/違反報告)
EXTRAF719(プロフ) - 更新嬉しかったです!終わっちゃうのはものすごく寂しいです…………………… (2019年3月2日 22時) (レス) id: 01f9b4910f (このIDを非表示/違反報告)
めろ - 更新嬉しいです!この小説の大好きなので終わるのは悲しすぎます(;_;)これからも是非頑張ってください( ; _ ; )/ずっと応援してます!! (2019年3月2日 21時) (レス) id: bbf5ed0df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやあ | 作成日時:2019年1月9日 20時

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