Doctors-3JSB-GENE【４】

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直人side







健二郎「体調悪いん？」



直人「あー....うん、少し...」



リビングのソファに寝かされて


俺の額に手を乗せた健二郎は



戸棚から体温計を持ってきた。





健二郎「ご飯食べれそう？お粥か温かいうどん作ろか？」



直人「.....リンゴ食べたい」




脇に挟んでいた体温計が音を立てると


すぐさま健二郎が抜き取った。




健二郎「うわぁ結構高いで。どうする、見る？」



直人「ううん、見たくない.....」




ちょっと待っててと言った健二郎は


すりおろしたリンゴを持ってきてくれた。




健二郎「あーって口開けて」



直人「あーー」




すりおろしたリンゴをスプーンに乗せて


俺の目の前で口を開けてみせる健二郎。




健二郎「もっと大きく。あーって」



直人「あー……って口の中見んなや」



健二郎「そうしな口開けへんやろ。良いよ見えたから。ちょっと腫れてるで」




そう言うと俺の口の中にスプーンを差し込んで



そのまま食卓に向かった。




少し寂しい気持ちのままスプーンを抜き取って



すりおろしたリンゴに手を伸ばした。

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