安井さんはパパでした…？！part２ (ページ3)

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つぎの日

れいやを保育園に送ってって

買い物に出た。

昔からAが好きな雑貨屋さんで

お弁当箱をさがしてる

A『ええー謙太郎も行くなら
おっきいので良いよね？
でも来年は謙太郎も行くとは限らないからー
れいやとあたし用のお弁当箱も
買わなきゃかなー…』

安井｢２つとも買えば？？｣

A『あたし安月給だから
そんな贅沢言えないのー！』

安井｢え、俺給料渡したじゃん｣

A『あ、そうだった…
ついつい貧乏性が抜けなくて…笑』

安井｢金銭面では苦労はさせないんで
必要なモノはちゃんと買ってください、お姉さん？笑｣

A『はーい…笑
じゃ、両方買ってもいい？？』

安井｢もちろん！｣

A『ありがと！！』

安井｢いや、そんなことでお礼とかいいし笑｣

A『ダメ！どんなちっちゃいことでも
ありがとうとごめんなさいは大事なの！
れいやもそう言って子育てしてるんで』

安井｢…パパも息子見習います…笑｣

A『お願いします笑
ねえ、ついでにスーパー寄って
お弁当の材料と夕飯の道具買ってもいい？』

安井｢いいけど、れいやは連れてかなくていいの？｣

A『れいや連れてくとアレも入れろ
コレも入れろうるさいから
勝手に決めちゃう！笑』

安井｢確かに笑
昨日の晩ご飯もハンバーグにしろしろ
うるさかったもんな！笑｣

A『１回言い出したら
なかなか譲らないからねえ？笑』

安井｢誰に似たのか…｣

A『謙太郎でしょ？？』

安井｢いや、絶対A！｣

A『はぁ？！そんな頑固じゃないですぅ』

なんてブリブリ怒りながら

先を行くAがつまづいて

転びそうになったのを運良く支えた

A『はぁ…危なかった…』

安井｢それ俺のセリフだから！｣

A『ごめん、ありがと…』

安井｢はい！｣

A『ん？』

安井｢手繋ぐよ、危ない。｣

A『もう大丈夫だよ！』

安井｢…いいから、行くよ！｣

手を取って歩き出した

手を繋ぐなんて久しぶり過ぎて

どんな流れで繋ぐのかもうよく覚えてない。笑

それでも、ギクシャクしながら

繋いだ手はもう…離さない。