4日目 ページ6
一週間後
「レトーおてて繋いで保育園行こう？」
「…いかない。」
保育園に行こうと用意して今から外に出るぞってところでレトが玄関に座り込んで動かなくなってしまった。
まぁそうだよね。
苦手な保育園なんか行きたくないよね。
わかる、わかるよ。けれど行かないといけないんだよ。
「…レトは私とおてて繋ぎたくない？」
「…ううん。」
「じゃあ、保育園に行きたくないんだ。」
「……うん。」
俯いて小さい声で返事をするレト。
素直だなぁ。
「そっか、苦手だもんね。けどね、レトをお家に置いて行けないから保育園に行くんだよ。」
「…ゆいといっしょにいる。」
「……レト。」
「ねぇ、なんでおれはいっしょじゃダメなの？おれはゆいといっしょにいたいよ！イベントつれていって！」
レトは泣きそうな声で私に頼む。
そうだよね、まだ4歳だもんね。甘えたい時期だよねきっと。
「…レトは私が大好きだもんね〜そっかそっか、そんなに一緒にいたいか可愛いな〜！」
ちゅっちゅっとキスする振りをする。
「ちょ、べつにすきとかじゃないし！やめろへんたい！」
「傷つくわ。……あのね、レト。よーく聞いてね。」
「うん。」
「レトをイベントに連れて行かないのはね、まだみんなにレトを見せたくないの。実況とかでは別でね？沢山の知らない大きな人にずーっと見られたらレトびっくりして泣いちゃうでしょ？それでレトにトラウマができたら私イヤだからまだ連れて行かないの。…レトわかる？」
「…なかないもん。おれだいじょーぶだもん。」
「レトはそう思ってるかもしれないけれど、本当はレトが思ってるよりすごいよ？私でも最初圧倒されたぐらいだもん！だからね、レトがもうちょっと大きくなったら考えるね。」
「………。」
レトはぽろぽろと涙を流しながら俯いてしまった。
ごめんねレト。
けどね、私はまだレトを守りたいの。
だからね、まだ我慢してね。
「よしよし、泣かないで。ほら、ぎゅーってしてしよ？」
「…ゆいー！」
「勢いすごいなぁ。じゃあ保育園行こっか。」
「………うん。」
「偉いねレト。」
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真莉(プロフ) - ただのさん！ありがとうございます！！頑張って更新させていただきます！ (2018年6月22日 9時) (
レス) id: a56d9eb7d2 (このIDを非表示/違反報告)
ただの(プロフ) - 可愛いです！！いつも恋愛だったんですけど、こういうほのぼの系は新感覚でキュンとしました！これからも更新頑張ってください！ (2018年6月22日 1時) (レス) id: 30d813da54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真莉 | 作成日時：2018年5月20日 22時
