皆もそう思うでしょう!? ページ4
「はーい私達の可愛い徐倫ちゃん、機嫌直してー?」
「…………おともだちに会いたい。」
「私達の仕事に付き合わせちゃって、ごめんねー? じゃあ、今から戻る?」
「それはやだ! おとーさんと離ればなれになる!」
「そうね、ウンウン。」
「………………ただいま。」
「あ、おかえり! おとーさん!」
ホテルには、もう既に到着していた妻と徐倫が荷開きをしていた。徐倫はもう7歳、小学校にも入学している……。それなりに時間が掛かるかもしれない事、そして杜王町でフィールドワークを始めたらそれこそ、いつになったら戻れるか分からない事。それを伝えると、何と二人はこの町まで着いてきてしまった。
「転校手続きはどうだ。」
「書類の粗方はあなたがやってくれてたから、何も問題無かったわ。」
「そうか。」
「ね、ね! おとーさん、新しい学校でもお友達、出来るかな?」
足にしがみついた徐倫を剥がして、小さな頭を撫でる。
「……徐倫なら大丈夫だ。きっとすぐ、皆と仲良くなれる。」
「ほんと!?」
「ああ。そんなに不安なら、父さんが一緒に入学して、徐倫の友達になってやる。」
「わ! それって最高!! そうしてよおとーさん!」
こんな生活が7年も続いて、しかしずっと思っているのだが。
「あらら、本当にそれでいいの? 父親参観日に、お父さん来られないわよ?」
「確かにそうかもしれないけど、おとーさんのおとーさんは来られるんでしょ!? だから、ジョセフおじいちゃんが来てくれるわ!……そうだ、おかーさんもいっしょに転校しようよ! そしたら、スージーおばあちゃんもいっしょの参観日よ!」
「まぁ!」
俺の娘が可愛い過ぎる。
俺は徐倫を思わず抱き締めた。
「うひゃあ! おとーさんどうしたの? ぎゅー? また、ストレスさんがおとーさんの事こうげきしてるの!?」
人の親になるとはこういう事なのか? 今なら、お袋の気持ちが良く分かる……。
「はい、ぎゅー! おかーさんも、ぎゅーしよ!」
「はいはい、ぎゅー!」
親父にベタ惚れだったのも、分かってしまう。兎に角愛おしい。
二人を、護らなければ。
「いや、この11年で何があった!? 貴方が恋と愛を履き違える事が無くなるまでの間に、何があったんです空条承太郎殿ッ!!!」
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脳 - なんか深い(小並感)・・・ (9月15日 21時) (レス) @page7 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - とても面白いです!!続きが気になる…楽しみにしておりますので、いつか更新されるのを待ってます!!!(*^^*) (2020年11月26日 16時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - (゚д゚)二次創作をテーマにした二次創作だった…… (2020年7月14日 1時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
KN - 最高に面白かったです!キキも、この物語も大好きです!!これからも楽しみにしてます!! (2019年11月10日 0時) (レス) id: 739b1f4fdd (このIDを非表示/違反報告)
heavy loss(プロフ) - うんさん» 外しました……ご指摘ありがとうございます。┏○┓ (2019年7月30日 15時) (レス) id: f4e8679c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:heavy loss | 作成日時:2019年7月30日 15時