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ロクジュウイチ ページ11
、
『そうだよ』
ノートを覗き込む慎太郎くんは
中に書いてあることに興味があって
私との近い距離にきっと気づいていない。
平然を装いながらも
彼の香水の香りをダイレクトに感じられるこの距離に
心臓はバクバクと素直に反応する。
「この、天の川パン
すっげぇ美味しそ…」
私の案の一つに興奮して
こちらを向いた彼と私の唇は
ほんの数センチで触れてしまいそうで
「ごっめん」
彼は慌てて私と距離をとった。
赤い顔を隠すように
口元を覆う、大きな手。
その仕草ですら、今の私を
ドキドキさせるには十分で
これは、彼との距離がそうさせたひと時のものなのか
それとも…。
すぐに答えは出るはずもなく
『…じゃあこれも作ろうかな？
もう一つどれがいいと思う？』
パンの話題に話を戻して
なんとか心を落ち着けた。
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123(プロフ) - いきなりのコメント失礼致します。こちらのお話大好きです。続編なども読んでみたいです。 (2020年9月7日 21時) (
レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Runaaaaa
| 作成日時：2020年6月10日 20時
