君の好きなひと (ページ8)

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愛理side
　

盛山さんと出会って1ヶ月が経ったころ

盛山なあ、明日の夜飲みに行かん?

店外に誘われた。

とても嬉しかった

愛理行きます

と時間をあけて返信をした。

やっと客と店員の壁を壊すことができた。

そう思った。

服は、メイクは、どうしよう。

いつもドレスだったから私服を見せるのは初めてだな

明日のために今日は早く寝よう

なんて考えてた

次の日

朝早く目が覚めた。

今日は金曜日。
大学で3コマ講義を受けてから最後の悪あがきとしてエステに行った。
そして一旦家に帰り、メイク直しをしてティファニーのリングをつけた。

そして待ち合わせ場所の居酒屋へ向かった。

思ったより早く着いたみたい。
まだ盛山さんは来ていなかった。

愛理着きました

盛山ごめん、先入っといて。盛山って伝えたら入れるから。

愛理了解です

店に入って10分程経ったら盛山さんが来た

盛山『ほんまにごめん。俺から誘ったのに』

愛理「全然！大丈夫ですよ、」

盛山『外で見る愛理ちゃん新鮮やわ』

愛理「私、めっちゃ楽しみにしてて、
　今日は気合入ってます！」

盛山『ふはっ、そんなん言われたら
　おじさんもときめいてまうわ』

そう言って盛山さんは笑っていた。

私の大学の話、将来の夢のこと、幼少期の話、

たくさん話して、普段より飲んだ。

2人ともお酒が回っていい感じになってきた時、

私が願っていた通りになった。

盛山『なあ、俺の家来る？』

すごく嬉しくて、にやけてしまいそうだった。
だけど少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうにするのが乙女のたしなみ。
だから一呼吸おいて私は答えた。

愛理「はい、行きたいです」

と。