双子の姉と入れ替わって遊んでます【黒尾鉄郎】

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椿side




合宿も無事終わり暫く経った頃

最近周りの友達からてっちゃんと付き合ってるのか良く聞かれる様になった


なんで？って聞くと、最近休み時間や昼休みに一緒にいる様になったじゃんと言う事だ


はっきり言って私にはてっちゃんとここ最近部活以外で一緒にいる記憶はない


だから絶対Aの時にてっちゃんが近づいてるんだと思った

Aはいつも極力教室からは出ないって言ってたし


それに入れ替わりをカミングアウトした時から
てっちゃんはAの事を私に聞くようになってきた



私は思った…


てっちゃんはAの事が多分好きなんじゃないかと




「っと言う事でどうなの？てっちゃん」

「あのさ…と言う事の部分を詳しく教えてくれないと分かりませーん」

「だーかーら！Aの事好きなの？」



私がそう聞くと、少し間をおいて答えた



「そうだよ」

「まじ？！ちょっとやだ〜いつから？ねぇいつから？！」



興奮気味でバシバシ叩きながら言う私にてっちゃんは頭にチョップしてきた



「いだっ！」

「はいはい、今部活中だから終わったらな」

「チョベリバ」




そして部活も終わり
いつも通り研磨とてっちゃんの3人で帰ってる途中にもう一回聞いた



「んで！いつから？」

「多分椿が2年になった頃からだと思う…クロその時から俺に、椿がたまに凄い可愛いって相談してきたから」

「おまっ研磨！何言って…」

「椿が可愛かったって言ってる日はいつもAの時だったし。だから入れ替わりの事もすぐ気づくと思ったんだけど」

「わかったからもうやめてくれ研磨」

「やだてっちゃん私は可愛くないっての？双子だぞ？顔一緒だから可愛いだろ」

「同じでもやっぱちげーよ、Aの方がなんか見てるとこう…胸が苦しくなるっていうかなんて言うか…とりあえず好きだわ」

「クロがなんか乙女で気持ち悪い」

「なんかジェラシー」

「椿には木葉がいるだろ？それと研磨！悪口はいけません」



Aも最近てっちゃんの話するし
する時はいつも楽しそうだ

脈なしでは無さそうだし、ここはいっちょお姉ちゃんが二人のキューピッドにでもなってあげよう



「って事でてっちゃん！ファイト！」

「…良く分かんないけどありがとう」

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