ゴッホだってダ・ヴィンチだって。【岸辺露伴】

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…………面白い?

今、コイツ「面白い」って言ったのか?



こんな絵のどこに面白さを見出だせるんだよ……









「露伴先生〜。まだその絵 見てるんですかぁ?」



『あぁ、この絵がとても面白くてな。』



「面白い……?」









それみたことか。右側の女性が悩んでやがる。









『この絵の面白さが分からないか?』



「…………スミマセン、ちょっとよく分かんないですぅ……」



『なんだ、わかっているじゃあないか』



「?」









矛盾に矛盾を重ねてどうする。

一周回って正論にすら聞こえてくるぞ。



ええと…………露伴……だったか、コイツは。



この露伴、普通じゃあないな。









『左向きの横顔に 上半身だけの質素な絵……









面白いほどにつまらないッ』








その言葉に、私は 出るはずもない声を漏らした。









『泉くん、君も会ったことあるだろ? 顔だけで飯食ってきた奴ら。

いるよなァ〜〜〜。
ちょっとねだればなんでも出てくると思ってるクソ××(とても酷い言葉)。』



「えっ、先生!? ここルーヴルですよ、そういうことは言わない方がぁ……」



『この空間に 日本人は数人しかいなかった。安心しろ。』









えぇ……?

なんだこの人怖…………



コイツが働ける職業こそ無さそうだな……



一体どんな職なんだ…………

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