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『望みの無い、恋…』
まるで及川が好きな俺みたいじゃ無いか。
「えっ…と、まあ何に出てきたかは知らないけど花言葉だしな？そこまで気にする事ねえよ」
「そうだな！そこまで気にすることねえだろ」
その花言葉もかなり心に来たがやはり朝の部室での事が頭から離れない。
ずっと黙っていると察してくれたのか分からないが
次に顔をあげる時は2人はもう教室に帰っていた。
『教室、帰るか…』
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教室に帰ると真っ先に何年間も聞いてきた及川の笑い声が聞こえた。
「及川さー、最近おかしく無い？急に一緒に登校しようとか、お昼食べようとかさ」
「ぅえ？！えっ、と…あ！岩ちゃん！おかえり〜！」
『…おう、』
教室に戻ると宇波と及川が1つの机に椅子を向かい合わせて楽しそうに喋っていた。
自分の机に戻る為に近くを通ると雰囲気か、なんとなく察したのか分からないが及川はいつもの笑顔で話しかけてきた。
自分の席に座って次の授業に必要な教科書やノートを用意しながら悪い事だと思いつつも宇波と及川の会話に耳を傾ける。
「でさ、こないだ行ったカフェのアイスティーが
めっちゃ美味くてさあ…」
「えーまじ？今度俺も行きたい、一緒に行こ」
「っ…え、うんいいよ。行こ」
声だけ聞いても分かる。
きっと宇波は及川の事が好きだ。
それで、及川は宇波が好きだ。
どうすればいいんだ、俺が入る隙間が無い。
教科書を握っているとまた朝の部室でのような頭の痛み、座っているのにも立ち眩み。
また吐き気がして立ち上がり近くにいた及川に小声で
『悪りぃ、授業抜ける。気持ち悪い』
とだけ言って口を抑えながらあまり人がいない旧校舎の方は向かった。
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黄色いチューリップの花言葉
望みの無い恋、名声
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れいな - 私腐女子なのでこの作品読んだんですけど、めっちゃ面白かったです！ (2022年7月16日 21時) (
レス) @page15 id: be0b1c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
しほかもしれない（？） - え、なに？ 始まりかたすき(((は？ (2020年8月23日 17時) (レス) id: 7b6bdaef7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kosame | 作成日時：2020年5月28日 21時
