Yellow tulip ページ2
いつから及川の事を意識したなんて覚えていない。
ただ気づいてたら
「岩ちゃん岩ちゃん！」
と呼んでくれる彼奴の事を目で追っていた。
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朝練も終わり教室に戻ろうと及川を催促すると
及川は少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに
「ごめん今日は教室まで宇波と行きたいんだ。だから
岩ちゃんはマッキーとまっつんと先行っててよ」
松川と花巻は
「おいおい及川が片思いですか〜？」
「お熱い事〜頑張れよー」
いつもの返事のようにそう言って先に部室から出た。
俺はなんで言えばいいのか分からずその場に立ち尽くしていた。
「？岩ちゃん？教室行かないの？」
『…っ、うるせえ！部室鍵かけとくから早く行けクソ及川！チンタラすんじゃねえ！』
「え！鍵代わりにやってくれんの？ありがとう〜！」
じゃあお先に〜と制服に着替えた及川はとても嬉しそうに部室から出て行った。
1人になっている事を確認して近くのベンチに腰を下ろす。
『…はあ、これ、何回目だよ…。俺は、どうすりゃいいんだよ…』
そう呟くと猛烈に頭がガンガンと痛くなり座っているのにも関わらず目眩のような物がしてきた。
『っ、きも、ちわり…』
熱の時によくある感覚、と言えば分かり易いのだろうかとにかく吐き気がした。
堪らず近くの空いていたバケツに口を近づけた。
暫くして吐き気も目眩も頭の痛さも治り自分が戻した物を片付けようとバケツに向かうと液体ではなく
黄色い粉末のような物が近くに沢山散っていた。
胸騒ぎがしてバケツの中を覗くと
『な、なんだこれ…黄色い、チューリップ、か？』
吃驚もするだろう。
液体が沢山入っているかと思っていたら沢山の黄色いチューリップがあったり花びらがあったりととにかく今まで体験した事、見た事がない物が目の前にあるのだ。
不審、そして不安に思いながらも授業が始まる焦りもあり急いでバケツ内を処理して部室に鍵をかけ教室へ向かった。
_________________________
宇波想良(うなみそら)
そこまで需要ないかもしれないけれども一応出てくるので。
悪女とかではない。
岩ちゃんと及川さんの席の間。
(クラス捏造)
及川さんの好きな人
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れいな - 私腐女子なのでこの作品読んだんですけど、めっちゃ面白かったです！ (2022年7月16日 21時) (
レス) @page15 id: be0b1c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
しほかもしれない（？） - え、なに？ 始まりかたすき(((は？ (2020年8月23日 17時) (レス) id: 7b6bdaef7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kosame | 作成日時：2020年5月28日 21時
