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岩本さんに連れられてきたカフェは、こじんまりとしたカフェで、席が簡易的な個室ぽくなっているので人目はあまり気にしなくてよさそうだった。
適当に飲み物でも、と思って私はアイスコーヒーを。岩本さんはカフェラテを頼む。てっきり岩本さんもアイスコーヒーを頼むと思っていたから少し驚いた。ガムシロ結構入れてるし、案外甘党なのだろうか。一見ガラの悪そうでガタイの良い人が甘党なのだとしたら…これが所謂ギャップ萌えというやつ。ファン的にはこれがたまらない!ってやつなんだろうか。悶々と考えていると、気まずそうに彼が口を開いた。
「…それで一体どういうことなの」
少し困った顔をしながら私の顔を覗き込んでくる岩本さん。
「詳しい事情は引き受けて頂いてから少しずつ話させていただけたらと思います。いきなり色々話されても岩本さんも混乱されるかな、と」
「いや、今の時点で色々混乱はしているけど……まあ、わかった。まだ引き受けるかどうか以前の問題だし。でも、なんで恋人?てか、なんで俺?もっと適任はいると思うんだけど」
ほら、目黒とか、リアコ枠ならふっかもそうだろうし……とぼそぼそと独り言をもらす岩本さん。
「私、SnowMan詳しいわけじゃなくて」
「え」
「お名前とか、は、存じ上げていますけど。あとは、あそこであなたに会ったから?特段理由があるわけではなくて……」
「それは…、それでへこむような……。てか、詳しくないのに俺のことは知ってんだ」
「昔、見たことあるんです。岩本さんのこと」
本当に、昔だ。姉がまだ生きていて、正真正銘、幸せだった頃
姉に連れられて見に行ったライブには、SnowManがいて。とってもキラキラしていて、楽しそうで。それを見つめる姉もまた、輝いていて眩しかった。
「リーダーとして頑張っている岩本さんは、本当にすごくて、あの姉を惹きつけるグループのリーダーなんて、もう、とんでもなく凄い人なんだろうなって思ったんです」
「お姉さんのこと、大好きなんだね」
喋りすぎた、と口を押さえていたら、岩本さんはそんなことを言った。
「__はい、多分、すごく」
姉の為にここまで頑張るぐらいだもの。そりゃあ、大好きなんだろうな、あんまり自分で考えることなんてないけど。
「…いいよ、恋人の件。受けたげる」
え?
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わたあめ?(プロフ) - 本当ですか!?💖ありがとうございます✨楽しみに待ってます☺️ (4月18日 8時) (レス) id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
もりの(プロフ) - わたあめ?さん» コメントありがとうございます🫣💖ぜひ機会あれば書きたいと思います✊ (4月16日 12時) (レス) id: 48af4ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ?(プロフ) - よければなんですが、バッドエンドも見てみたいです。🥹💦 (4月16日 7時) (レス) id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ?(プロフ) - ヤバい…めちゃくちゃ感動しました😭✨ (4月16日 0時) (レス) @page37 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もりの | 作成日時:2024年3月7日 14時