62. 教師 - 学生 ページ12
なかなか離れない杏寿郎の胸や肩を精一杯叩く。
「〜〜っ！！〜〜っやめて！！！何するの！？」
杏寿郎を突き離すと杏寿郎はハッとした後すぐに近寄り私の頬を撫でた。
その手に驚き思わず体が強張り、それを見た杏寿郎の顔が悲しそうに歪む。
「すまない・・すまないA・・感情を抑えられなかった。君が好きで好きでどうしようもない・・どうか俺を拒絶しないでくれ・・」
「杏寿郎・・」
涙を溢す杏寿郎に怒るという感情は一瞬にして消え、代わりに罪悪感が出てくる。
「ごめん・・ごめんね杏寿郎」
「何故謝るんだ・・俺は絶対離れないぞ」
私の謝罪を悪い方に捉えた杏寿郎は涙目のまま私を睨み抱きしめる。
あまりの迫力の無さと可愛さに思わず苦笑いになった。
隠し事も、嘘もつきたくない。
「聞いて杏寿郎・・。私は歳上だし杏寿郎の未来の方が大事だからこのまま自分の気持ちが大きくなる前に距離を取ろうと思ったんだ・・
このままだったら杏寿郎の事好きになるかもしれないと思ったから」
杏寿郎は私の言葉に慌てて抱きついていた体を離し目を見開いたままこちらを見る。
しばらく固まっていた杏寿郎だが信じられないというような顔のまま口が動く。
「本当に好きになるかもしれないから離れようとしたのか？」
「うん」
「・・っ！嫌いじゃないのなら離れないでくれ」
「うん」
「もう2度と距離をとるなんて言わないでくれ」
「うん」
「俺は君がいれば何もいらないんだ」
「・・うん」
杏寿郎は私の頬を撫でながらまた泣きそうな顔をする。
「俺の事を意識してくれていたんだな・・」
「あそこまでど直球で来られて愛を叫ばれれば意識しない方が可笑しいでしょ」
杏寿郎の言葉が可笑しくてつい笑ってしまった。
杏寿郎は私が笑った事によって心底安心したような顔になる。
「でも、教師と生徒の内は杏寿郎は恋愛対象外です！！」
「よもや！！！」
そう言って私が両手を×にすると杏寿郎はあからさまにショックを受けていた。
しばらく固まっていた杏寿郎だったが開き直ったのかすぐにいつもの調子に戻る。
「卒業なんてあと少しだ！婚姻届はすでに持っているから安心してくれ！」
「違う杏寿郎。色々飛ばしすぎてる」
本当にいつもの調子に戻った杏寿郎に少しだけ頭が痛くなった。
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つくね(プロフ) - もにょさん» もにょ様！コメントありがとうございます(*´◒`*)ふんわりヤンデレハッピーエンドが書きたくて書いてみました！最高までいただきありがとうございます！(；ω；)もう少しお話し追加する予定なのでそちらも見ていただけますと幸いです！♡ (8月11日 0時) (
レス) id: 4b2e6a923f (このIDを非表示/違反報告)
もにょ - 初めまして！最高過ぎていっきに読んでしまいました！ヤンデレって苦手な筈だったのですが、めちゃくちゃトキメキました（笑）新たな扉を開いてくださりありがとうございます。始めから終わりまで全話最高でした！ (5月5日 20時) (レス) @page36 id: c62f6d1e54 (このIDを非表示/違反報告)
つくね(プロフ) - さやさん» さやちゃん！コメントしてくれてありがとう！！元気でたぁ！！(´；Д；`)さやちゃんの望むシチュエーションじゃなかったかもだけどさやちゃんが喜んでくれたら嬉しい！！♡メッセもありがとう！！大切に返信するね！！♡︎( ´ ` ) (2022年4月23日 14時) (レス) id: 7d975f8565 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - つくねちゃん！！「こら」ありがとぉぉ♡♡執着度といい、心配してくれるとこといい、最高でした(* ´ ﹃｀*)書ききれない想いをメッセします！！ (2022年4月22日 20時) (レス) @page39 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
つくね(プロフ) - さやさん» さやちゃん！こちらこそ完結まで読んでくれて本当にありがとう！！(；ω；)さやちゃんに煉獄姓を捧げられて良かった！！♡笑また他の作品も幸せな物に出来るように頑張るから見てくれると嬉しい！！(*´□︎`*)本当にありがとう！！ (2022年2月5日 22時) (レス) id: 594e08a22f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくね | 作成日時：2021年9月30日 22時
