#森本くんは愛されたい (ページ8)

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◇スーパーページ8

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マンションを出て、徒歩10分

割と近めにスーパーがある。

俺が芸能人ってこともあって、普通にデート出来なくていつも申し訳ないなって思ってる。

だから、こうやってスーパーに行くことも、俺らにとっては立派なデートなんだよな…。

Aと手を繋いで、

寒いねー、そうだねー、

なんて話をしながらスーパーに向かう

俺、大袈裟かもしれないけど、多分今世界で1番幸せだ。

『ねえ、たろちゃん』

「ん？なーに？」

『わたし、いますっごい幸せ』

「…どしたの」

『なんかふと思って、伝えたくなっちゃった』

「……ねえ、A、俺もいま全く同じこと考えてた(笑)」

『え！うちら意思疎通できるの？』

「天才だね俺ら」

『あははっ、すごーーい！』

どうやら、Aも同じことを思ってたみたいです。

はたから見たらバカップルだよね(笑)

でも、付き合って2ヶ月なんて、こんなもんでしょ？

俺らができない、普通のこと、を存分に楽しませてちょうだい

:

「これとー、これとー、あっ、白菜は？」

『あ、忘れてた』

「俺取ってくるから、先回ってて！」

『ありがと』

白菜を選別し、Aの元に戻る

ぱっとAを見つけた時、

ああ。
結婚して、夫婦になったら、こんな感じなのかな？

ってふと思った

なんかすげー心がぎゅうって締め付けられる

Aが、俺がぼーっと自分のことを見つめていることに気づいて、こっちこっちって手招きをする

「いまいくー！」

まだ、先になるけど、Aと一緒にいる将来であって欲しいな。

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