夢にまで見た転生をしたのはいいんですが友達と一定の距離以上離れると死んでしまいます(泣) (ページ2)

今日:10 hit、昨日:13 hit、合計:35,384 hit

ヤバい奴は神だってページ2

「……ってのが、ついさっきまでの記憶だよね？」

「私も。目の前で人が潰れたのは……うん」

さっき看板で潰されたり車にはねられたりした可哀想な人々は、真っ白な部屋の中で輪をつくり、話し合っていた。

「なぁ！俺たち生きてる！」

「だから今それについて話してるんだけど！？今頃！？」

一人話についていけない者もいる。

？「はいはーい！皆集まって～！」

その時、突然聞こえてきた明るい声。しかし、誰も反応しない。

「で、どうする？」

「うーん……」

？「ち、ちょっと……？」

この声がちょっと可哀想である。

？「だから…「うるせぇな！ちょっと黙ってろ！」はぁ！？」

輪の中の一人がその声に向かって振り向く…が、その人は固まってしまった。

「た……太陽の塔！？」

「「は！？」」

太陽の塔、と言っても全国の人が知っている太陽の塔ではない。この者達の友達に、そんなあだ名の者がいるのだ。

太陽の塔？「ふふふ…私は君らの友人の姿を借りている……神だ！！！」

「なんだ、ヤバい奴か」

ヤバい奴「え、違う……っておい！？表示！？」

だって明らかにヤバい奴だもん。←

「あのさ！一応こんな状況だし…信じてみない？」

「信者が現れた！！！」

神？「ありがとうっ…！改めて……私は神だ！！」

「知りたい事なんでも教えよう」

「ウィキ調べ」

神「違う！違う！そうじゃない！！」

「君を逃せない」

「愛は渡せない」

神「そうでもなくて！！！」

この者達はかなりイカれた集団らしい。←

神「あ～あ！せっかくヒロアカの世界に転生させてあげようと思ったのに！」

ピタ

「そーれーをー、早く言ってくださいよぉ～！神様ぁぁ！」

神「明らかに媚びてくる奴……」

「はぁん？いいからさっさとしろや」

「そうだ！早くしろ！」

「ヒロアカってさっきの映画？」

「ちょっと黙ってようか」

「はぁい☆」

この子可哀想……。

神「だぁぁ！！！もう！君ら没個性にしてやる！」

「「は！？」」

自業自得、である。神はうーん、と唸ってからハッと思いついたように顔をあげた。

神「私を馬鹿にしなかった君！君は強個性にしよう！」

「ぇ。あ……頭の整理が追いつかなくてショートしてた……」

運がいいな、此奴。

神「そうだなぁ……君達の個性は……」