ぱちんと弾けた【MIU404】 (ページ4)

今日:4 hit、昨日:21 hit、合計:560 hit

episode4 ページ4

「え、Aちゃん捜査5課にいたの？！すげぇ！」

そう驚いた顔で振り向いた伊吹さんはきらきらとした目で私を見つめる

「すごいっていうか、暴力団絡みの仕事でしたから、銃器とかヤクとかそんなんばっかでしたよ」

「うわ、すげぇあぶねぇじゃん！！」

思い返してみれば確かに危ないこともあったけど、捜査1課に比べたら少ないはずなんだけどな

志摩さんは事前に調査書に目を通してくれていたらしく伊吹さんに手元の資料を手渡す

それからぺらぺらとめくってから「え、年下…まじで？」ともう一度身を乗り出すように振り返る。志摩さんはその伊吹さんの背中を引っ張り座らせる

それから志摩さんと目が合い

「Aさんみたいな人がいると心強いよ、ここらも最近物騒だからな」

と声かけを貰う。純粋に嬉しい

「精一杯頑張ります！」

「いーじゃんいーじゃん！！」

うぇ〜い！と伊吹さんの片手に軽くハイタッチをする。少しだけ新しいところでもやっていけそうな気がしてきた

その時無線が入ってくる

「こちら機捜404ゼロ地点より現場に向かいます」

「よっし、行っくよ〜！Aちゃん！！！」

走る車に、2人の後ろ姿、私はどこかどきどきとしていた