オレの隣 ２. ページ22
首筋から鎖骨にチュッとキスをしたら
オレにぎゅっと抱きついてた手を離し
目の上で腕を組むようにして顔を隠したA。
・
カズ「A…？顔見して？」
・
Aの腕を鼻で擦るようにして Aの頬にキスをする。
・
A「カズ…」
・
それでも顔を見せてくんないA。
こりゃ相当参ってんな。
・
オレは…なんもしてない…よな？
色々考えてみるけど やっぱオレには心当たりなんて全然なくて…
・
カズ「A…？大丈夫？」
・
静かに名前を呼んで Aの上に跨がったまま
Aの腕に手を伸ばそうとしたら
・
A「カズ‥あのね？」
・
ポツンとAが言ったから
オレはAの手を取る代わりに
頬に優しくキスをして
・
カズ「ん‥。どした？」
・
Aの頭をそっと撫でる。
・
A「今日ね お店に元彼が来たの。」
・
…元彼？
元彼って 地元出てくる時に別れたって…
親友と浮気して結婚したって言う…元彼？
・
カズ「なんで…今更…」
・
他に何も言えなくて Aが今 何を思ってるのか分かんなくて
思わず 言葉が出ない。
・
A「リカコと小さな子供と‥３人で…本当に偶然。」
・
顔を隠したまま ゆっくり話すAに何も言えなくて
ただ今話すAが 少しでも辛くないようにと
出来るだけ優しく 頭を撫でてやる。
・
A「こっちに転勤になってね 近くに住んでるんだって…。
子供のね ２歳の誕生日ケーキの予約に来たんだって…。
すごくね 幸せそうだった。」
・
ずっと顔を隠したまま ポツリポツリと話すA。
・
A 今 何考えてんの？
ちゃんとオレの事 見えてるよな？
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作者名：もり＊えこる
| 作成日時：2015年11月23日 9時
