明日もずっと。２. 【s.Sakurai】 (ページ29)

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73.しっかりページ29

翔ちゃんに連れられて行ったお店は少し入り組んだ路地にあって

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翔「ごめんここちょっと分かりにくいよな。
初めから迎えに行けば良かった。」

・

３階はVIPルームになっているというそのお店に入ってすぐに

翔ちゃんが私の頭の上に手をポンと置いて

ニコッと笑って私を見下ろした。

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A「…意外にしっかりしてるもん‥。」

翔「はいはい。そう言う事にしときます(笑)」

・

ははは。って笑いながら個室のドアを開けた翔ちゃんに

「本当だからねっ？」って言いながら一緒に入ったら

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「何が本当なの？」

・

クスッと笑いながらそう言った松潤が座ってた。

・

A「えっ？松…本‥さん？えっ!?」

潤「Aちゃん久しぶり。
相変わらず『え？』しか言わねーんだな(笑)」

・

ははっと笑ってお酒をグイッと飲んだ。

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翔「ん？えしか言わないって何？」

・

「座って？」って言いながら

私をチラッと見上げた翔ちゃんの隣に座りながら

・

A「…何でもない。
お久しぶりです松本‥さん。」

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何となく気まずい感じでポツリと挨拶をした。

そんな私をテーブルに肘をついて少し体を斜めにした翔ちゃんが

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翔「お！ちゃんと挨拶してる！
さすがしっかりしてるわ(笑)」

・

楽しそうに笑う。

もう…
松潤がいるならいるって

最初に言っといてくれたら良かったのに。

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A「大人だから挨拶くらい出来るし。」

翔「ごめんごめん(笑)改めて紹介するよ。

松潤と…オレの彼女のA。」

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当たり前にサラッと言った翔ちゃんに

心臓がギュッと掴まれたようにドキンとして

今度はちゃんと挨拶出来なかったじゃん…。