67.独り占め ページ23
翔ちゃん？
本気で言ってる？
私の事が好きって…
『小さい頃のAも 今のAもちゃんと好きだよ』って…
本気で言ってる？
・
翔ちゃんにとって 私は ただの幼なじみじゃなくて
ちゃんと‥１人の女として 見てくれてるの？
・
私が翔ちゃんの事を ただの幼なじみだなんて思ってないように
翔ちゃんも同じように 思ってくれてるの？
・
翔「A？ちゃんと息して(笑)
ガマンしなくていいよ。」
・
優しく笑う翔ちゃんに 心臓が苦しいくらいにドクドクとして
泣くのをガマンしたいワケじゃないのに
うまく呼吸が出来ない。
・
A「翔ちゃん… 苦しいよ。」
・
やっとの事で絞り出した言葉。
・
翔「なんで？」
・
優しく笑う翔ちゃん。
私も言っても いいのかな。
・
A「翔ちゃんが 好きなの。
ただの幼なじみだなんて 思ってないよ。
でも…。」
・
でも 翔ちゃん嵐だよ？
小さい頃は 当たり前に一緒に遊んで
当たり前に手を繋いで
当たり前に一緒に寝たのに
・
今 目の前にいる翔ちゃんは 日本中の人気者で‥
優しくニッコリ笑う翔ちゃんを 独り占めしたいけど…
・
A「翔ちゃんを独り占めなんて 出来ないよ。」
・
俯いたまま ポツンと言った私。
・
そんな私に 翔ちゃんは
頭をカリカリっと掻きながら
小さくため息をついて
・
翔「オレは…嵐だけど。
それでも Aを独り占めしたい。」
・
優しく だけど 強く翔ちゃんが言う。
・
翔「オレの側で ちょっとずつ慣れてよ？
今の 嵐のオレにさ。」
・
少し ほんの少し震える手で 私の頬を撫でた翔ちゃん。
翔ちゃんもドキドキしてるの？
翔ちゃんの震えるこの手を 信じても いいのかな。
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作者名：もり＊えこる
作成日時：2015年11月19日 20時
