明日もずっと。２. 【s.Sakurai】 (ページ15)

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59.意外ページ15

初めて入ったAの部屋は

子供の頃とは違うけどすごくAらしい気がして

懐かしさすら感じてなんか心がほっとする。

・

仕事帰りのスーツ姿じゃなくてショートパンツ姿のAに一瞬

ちょっと…いや‥結構？ドキッとしたけど

何でもない振りしてケーキを渡したら

凄く嬉しそうな顔をして
適当に座ったオレの隣に座り

「翔ちゃんがケーキって意外。」って笑った。

「花よりケーキのが嬉しい。」って笑うAが可愛くて

それだけで買って来て良かったなって

ちょっとだけ(いや‥結構ってことにしとく？)
ニノに感謝した。

・

翔「ニノのオススメのケーキなんだ。」

A「えっ？ニノ？
翔ちゃんより意外かも…
松潤とかは美味しい物たくさん知ってそうだけど。」

翔「ニノの彼女パティシエなんだよ。
たからそこのケーキ。」

・

隣でケーキの箱を覗き込んで「可愛い！」って言いながら

・

A「ニノの彼女ってパティシエさんなんだ！」

・

少しびっくりした顔でオレを見た。

・

翔「うん。あ、ホテルのパティシエじゃないからね(笑)」

A「さすがにそこまでホテル関係だったらびっくりどころじゃないよね(笑)

…相葉さんは？」

翔「ん？相葉くん？」

A「相葉さんは彼女いないの？」

翔「いるよ？カメラマンさんの彼女。」

A「へぇ！カメラマンさんかぁ。
じゃあ翔ちゃんだけいなくて寂しいんだ(笑)」

・

あはは。って笑いながらキッチンに向かうAに

・

翔「オレはAがいるからいーよ。」

・

一緒に立ち上がって「えっ？」って言ったAの頭をポンポンてして

・

翔「食お？何か手伝うよ。」

・

キョトンとしたAにそう言った。