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「ただいま」
毛利探偵事務所に戻るが、蘭はまだ帰ってない。
「おけーりー」
おじさんはグデングデンに酔っ払っていて机の上は空き缶だらけ……
蘭がみたら発狂しそう……
少しでも蘭の為にと空き缶を片付けるが減らない……どのくらい飲んだんだろう。そんな時――
「ただいまー……」
蘭が帰ってきた。おかえりと声をかけるが、おじさんの惨状をみてプリプリ怒っている。怒っているがどこか元気がない……どうしたんだろう?あいつちゃんとエスコートできたかしら……
おじさんが探偵気どりのボウズはどうしたと聞く。
うん。遊園地から帰るまでは一緒だった……と口数少なくなる。
「え?じゃあそれ以降は?」
「なんか、途中で……どうしたのかな。新一……」
なんと、あの推理バカは途中で蘭をひとりぼっちにして先に帰らせたと言うのだ。蘭にこんなに心配かけさせるなんて!許せん。工藤新一!会ったらボコボコにしてやんだから!深呼吸して怒りを落ち着けようとしている私とは違い蘭の表情は晴れない。
「新一くん家に電話してみたら?もしかしたらすでに帰っているかもよ?」
「そうだね……そうする……」
「新一くん出たらかわってね!文句言ってやるんだから!」
「ふふふ。ありがとうA」
蘭の優しい笑顔に心が軽くなる。
その後家に電話するが留守電に繋がってしまう。
蘭の表情がまた暗くなってきている……。
「行こうよ、蘭!」
「行くってどこ?」
そんなの決まってるじゃない!
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作者名:久春 | 作成日時:2023年11月23日 12時