2 ページ7
ちゃんと朝、顔洗ったんだけど何かついてたのかな?手鏡をみてチェックする。最近は蘭に言われて鏡を携帯してるんだ!えっへん。
蘭がいつか危険な目にあうよと忠告するが、新一くんはどこ吹く風。
(ほんとこりないやつ……)
そのまま蘭と新一くんは明日の約束を確認している。
「せっかくならAも一緒に行けたらよかったのに……」
蘭が残念そうに言ってくれる。
「ごめんねー。先約があるから……」
「ねえ、先約って誰なの?」
蘭が興味津々で聞いてくる。
「江古田の幼なじみ」
次の日――――
トロピカルランドに行く蘭と途中で別れて駅に向かう。
アイツに直接会うの本当久しぶり。
でも、どうして?こんなに気持ちがざわつくのはなんでなんだろう――――――
「よっ!A」
「ごめんごめん。遅れちゃった……」
公園のベンチに快斗が座って待っていた。いつも、快斗がマジックショーをしてたり、マジックの練習もしていた公園……なんだか懐かしい。
「それで〜快斗が呼び出すなんて初めてじゃん!ま、まさか……」
「なんだよ?」
「なんだよって……決まってるでしょ?あ・お・このことでしょ?ようやく??」
ふふふと身を乗り出して聞くが、快斗の顔は呆れた顔のまま……
あれ?
「おめーなあ……」
「ちがうの?てっきりそうだと思ってたのに……」
「バーロー。誰があんなアホ子……」
快斗は顔を赤くしてそっぽをむいている。
そんなこと言ってるけど、快斗が青子のこと……なんて分かりやすいよ。私にはスカートめくりとかえっちなこと1回もしたことないもの。まったく。この鈍感幼なじみには参っちゃうわ。やれやれ。
(そういえば新一くんはちゃんと蘭をエスコートできてるかな……)
もう一組の鈍感幼なじみに思いをはせるが――
「それで?快斗がわざわざ、青子をよばないで私をよんだのはどういうこと?」
「………………………………」
珍しい。快斗が何か言いたいけど言葉が出ないのか口をモゴモゴさせてる。そんな様子に来る前に感じたあのザワザワした嫌な感じがよみがえる。
「なあ、A。オメー……怪盗キッドって知ってるか……」
288人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:久春 | 作成日時:2023年11月23日 12時