【工藤新一夢】もう一度あなたに 2 (ページ27)

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――side

「ただいまー」
夜、事務所に帰るとおじさんとAの姿は無く蘭のみ。

「あれ？おじさんとAねえちゃんは？」
「お父さんは飲み会で、Aは上でやることあるんだって」
「ふーん……」
興味がないのか気のない返事。そんなコナンの様子を思い詰めた表情でみていた蘭は急に笑顔で明るい声になり、
「おなか減ったでしょ！？すぐなにか作るね！」
「うん！」
食材の入った袋を持ち、なんでもないように、
「そういえば、体育の岸田先生、今度結婚するんだって――――」
「へえー。あのゴリラがねー」
　
ガチャ

えっとコナンが振り返ると上の階に向かったはずの蘭がいた。
「あなたやっぱり新一ね！なんで、わた
　しの高校の先生知ってるの！？」
「Aねえちゃんが言ってたんだよ……ゴ、ゴリラ、ゴリラって……」
蘭の迫力にしどろもどろになって言い訳するが、蘭は止まらない。
「ウソおっしゃい！さあ、白状しなさい！新一！！！」
プルルル――

事務所の電話がなる。コナンが電話だよ？というが、蘭はほうっておけというが電話はしつこく鳴る。コナンを監視するように睨みつきながら、
「はい。こちら毛利探偵事務所……」
不機嫌な声で電話に出る。

『おっ。蘭！元気か？なかなか連絡しなくて悪かったな！』
(し、新一！？)

うそ？だって……新一は…………

　