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送り主は3年前に盲腸で亡くなった荻野智也くんの親。小川さんは病院に運び込まれた時は手遅れだったが親御さんにはなかなか納得してもらえなかったと悔しそうに歯を食いしばる。
「でも、コナンくん。どうしてその子の親が小川さんの息子さんにプレゼントするの？感謝……じゃないみたいだし」
「遺品だよ。送り主は小川医師に息子の形見を送りつけていたんだよ！めいいっぱいの恨みをこめて！！」
言葉が出なくなった。遺品――亡くなった人が生きた唯一の証。それを…………
アサガオは息子の命日に供える花。そしてあの手紙は――――
息子は幼稚園に行っているとのことでとにかく連絡を！と急いで連絡するがすでに誰かが迎えに来たと奥さんから……やばいよ。オロオロする私たちとは別にコナンくんは幼稚園の場所を聞いて飛び出して行く。私たちはコナンくんの後を慌てて追いかける――――
コナンくんの後を追いって公園に入ると、下の広場で男の子の近くで出刃包丁を携えている人！あれ！危ない……その時ゴオオオンと物凄い勢いで隣から何かが放たれた。なんだろうとみるとふうー……とため息ついて地面に倒れるコナンくん。おおお。グッジョブ！
その後は色々あったが大きな事件にもならず、警察には知らさずひっそりと終わった。
「だが、なんで彼は2年もかけてお金やオモチャを送っていたんだ？送るなら一気に送ればいいのに……」
事件解決に微妙に納得してないおじさんに、コナンくんが、
「きっと小川医師の息子さんが5歳になるまで待っていたんだよ……3年前に5歳で亡くなった智也くんと同じ歳になるまで……」
「ふーん……なるほど……」
「ほーんと名推理ね……」
蘭が冷たく静かに言った。コナンくんがギクリとなりながらも笑顔で蘭を見返す。
「で、でも、ボ、ボク……子どもだから分からないや……あはは……」
な、なんかこの2人あった？
「あー！ボク用事があったんだ！先帰ってて！」
とコナンくんはいきなり走り出す。
「コナンくんとなんかあったの？」
浮かない顔をしている蘭……。なんでもないと言っているが絶対なんかあったなあの2人…………そんなことを考えていたらブーブーとスマホが鳴る。みてみると、珍しく博士からの電話。蘭たちには先に行っててと目線で合図して、
「もしもし？博士？どうしたの？――――――うん。うん。それで？――――――――――はあ！？」
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作者名：久春 | 作成日時：2023年11月23日 12時
