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カルテを見せてもらいに行くが、この中にある患者に絵を欲しがっている人はいないらしい……。とりあえず飾ってある絵を見に行く話に!待ってました。どんな絵なんだろう……ワクワクする。小川さん、おじさんに続いて絵を見に行こうとするが、コナンくんは動かない。
「コナンくん、絵を見に行かないの?」
「ボク、ここで待ってる……」
「そう……じゃあ蘭行こうよ!」
蘭に声をかけるが、蘭はトイレに行ってからそっちに行くから。と言われてしまった。しょうがない。1人で絵を見に行くか。
蘭side
おかしい……。絶対おかしいわ。コナンくんは、手を見て小川さんの職業言い当てた。あれは――
『あなた体操部に入ってますね?』
『さっき、あの人のスカートがめくれた時に見ちゃったのさ。段違い平行棒経験者の足の付け根にある独特のあざを……。どんな時でも観察を怠らない。探偵の基本だぜ……』
まるで
アゴに手を置いて考え込む姿は――まるで――
Aに言う?コナン君が新一じゃないかって……でもあの子のことだから……
『蘭ってば、なにいってんのー?こーんなにかわいいコナンくんがあんの憎たらしい新一くんな訳ないじゃん!ファンタジー小説の見過ぎだよー!』
とケラケラ笑うに決まってる。よーし。
お父さんとAが絵を見に行くのに着いて行くフリをして、保管庫のドアをこっそりあけて見てみると……
カルテを片っ端から物凄いスピードでページをめくるコナンくんの姿。
やっぱりこの子おかしい……ただの小学生の行動じゃない。そういえばと過去の事件を思い起こすとあれもこれも今考えると全部コナン君の誘導で事件解決になったものばかり……まるで……まるで新一が助言しているみたい……それに新一がいなくなった後新一のかわりに家にいたのはコナン君!!とにかく確かめなくちゃ……
「こら!カルテを勝手にいじっちゃ駄目でしょ?」
これが二千五百万の絵かー……しげしげと絵を見ている。芸術ってよく分からない。そんな時、蘭が全速力でこちらに向かってきた――――
「送り主がわかったあ!?」
保管庫におじさんの大きな声が響く。さすが新一くん。この短時間で見つけちゃうなんて。
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作者名:久春 | 作成日時:2023年11月23日 12時